『世界は時折、嘘をつく』
    残酷な接吻    
 
 11.残酷な接吻

 ひとみと康太は猿轡(さるぐつわ)をされ
後ろ手に縛られたまま、やけに明るい窓辺の
風景をただ眺めていた。
 生まれて初めてのフェラチオを、弟の康太
にしてしまったことに対して、ひとみに後悔
はなかった。もしそれが全く知らない男性、
そう鈴木が相手だったら、こんなに平常心を
保ってはいられないだろう。
 だが相手は血を分けた実の弟。本来ならば
思い出すのも苦痛なくらいの恥辱的行為も、
自分の中で何とか受け止める事ができた。

 そんなことより、ひとみには一つ気掛かり
なことがあった。それはもちろん彩香の行方
である。フェラチオが終わる間際に気絶して
しまった少女を、鈴木はひとみを縛って猿轡
をした後、どこかへ連れ去った。
 一体、彩香は無事でいるのだろうか?何か
とてもイヤな予感がした。しかし、幾重にも
腕を締めつける縄は、ひとみを直ぐには自由
にしてくれそうになかった。

         @

 彩香は蒸し暑い蒸気に包まれた風呂場で、
上半身を裸にされうずくまっていた。自分が
これから、何かイヤラシイ事をされるという
ことは、何となく分かっている。でもそれを
具体的に考えることが、彩香にはたまらなく
怖かった。

「さぁ彩香ちゃん、その手を外してかわいい
オッパイを見せてくれないかな?」
 そんな事を言われても、スリップさえ無惨
に剥ぎ取られ、もうショーツしか身につけて
いない彩香としては、必死に胸を隠している
両手を簡単に外すわけにはいかなかった。

 鈴木は手に持ったビデオカメラを、彩香の
胸に近づけながら、さらに言葉を続けた。
「別に恥ずかしがることはないさ。さっきも
言ったけど、彩香ちゃんが素直に言うことを
聞いてくれたら、痛いことは絶対しないから
さぁ〜早くその手をどけて!」
 しかしその言葉は余計に、彩香の防御本能
を刺激して、何があろうとこの手は離さない
という気持ちを強くさせた。

「あーじれったいな。彩香ちゃんがあんまり
ワガママばかり言うと、こっちにも少し考え
があるよ。まぁ〜そうだな、やっぱりひとみ
たちの部屋を爆発させようか?」
 彩香は、ひとみたちのいる部屋に仕掛けら
れた時限爆弾の話をまだ信じていた。
「だけど彩香ちゃんはズルイよ。だってさぁ
あの2人は君を助けるために、フェラチオを
我慢してやったんだよ。でもその恩を忘れて
もし2人が爆弾で死んだって、自分には何の
関係ないって、彩香ちゃんはそう思ってるん
でしょう?」

「そ、そんなこと」
 唇を震わせ反論しながら、彩香は心の中で
激しい葛藤をしていた。
 たしかに、ひとみが康太とやらされた事に
比べたら、胸をこの男に見せるくらい簡単な
事かもしれない。それで2人の命が救われる
のなら、自分は我慢をするべきだろう。
 でもやっぱり…恥ずかしい。

「仕方ないな、あんまり手荒なマネはしたく
ないんだけど」
 鈴木は軽く舌打ちをして、隣の脱衣所から
細長いロープを持ってきた。
 彩香に何の抵抗をする間も与えず、鈴木は
懸命に胸を隠していた腕をギュッと捻りあげ
あっという間にそれを背中で縛った。

「い、痛いよ、早く解いて」
 しかし、いくら手首を動かして縛られた腕
を解こうとしても、余計にロープが肌に食い
込んで、無駄な痛みだけが残った。

「――さて、これで彩香ちゃんのオッパイを
ゆっくりと見ることができるね」
 鈴木が手にしたビデオカメラで、11才と
いう年齢を考えてもまだ幼く、微かに膨らみ
始めたばかりの少女の乳房を、丹念になめる
ように撮り始めた。

「こうやると、い〜い気持ちになるんだ。君
が頼りにしてるひとみも、これと同じことを
されて、あんまり気持ちよくって泣いちゃっ
たんだよ」
 鈴木はそう言いながら、右手の人さし指を
ピィーンと伸ばすと、いきなり彩香の小さな
乳首を軽く弾いた。

「いやっ」
 顔を背けて恥ずかしがるその反応を楽しむ
ように、鈴木は少女の薄桃色の乳首を丹念に
指先で弄び始めた。

「ほ〜ら彩香ちゃん、君の乳首をおじさんの
指でこうしていじってあげたら、気持ちよく
なってピィーンと立ってきたよ」
 男に弄ばれたその肉粒は、頑なに否定する
本人の意志に反し、たしかに僅かな隆起を示
していた。

「なんだ! 彩香ちゃんはこんなエッチな事
をされるのが、本当はとっても嬉しいんじゃ
ないの?」
 鈴木は、巧みに少女の恥辱心を煽り立てて
いく。
「そ、そんなことあるわけないでしょ」
 彩香は上気した顔で、懸命に反論の言葉を
探すが、荒くなる吐息としこり立った乳首が
全てを物語っていた。

「無理しなくていいだよ。もっと気持ちよく
してあげるからね」
 鈴木はそう言うと、弄んでいる片方の乳房
はそのままで、無防備なもう片方に勢いよく
吸い付いた。

「イヤッ、もうやめて気持ち悪い。一体なに
考えているの? 早く離しなさいよ変態」
 精一杯の強がりで、そんなことには屈せず
毅然とした態度を取ろうとする彩香であった
が、鈴木の舌が敏感な肉粒を砥めるたびに、
苦痛と快楽の狭間でピクッピクッと、微かに
痙攣する体の素直な反応だけは、どうする事
もできなかった。

 チュパ、チュパッ…レロ、レロ、クチュ…

 鈴木の淫らな口技により、その幼い乳房は
唾液に艶しく光り、紅く染まっていった。

「ハァ、ハァ……お願いだからもうやめて」
 少女の口から止めどなく洩れる、その年齢
には似つかわしくない甘くかすれた吐息が、
狭い風呂場に哀しく響いた。

         @

 まるでオモチャに遊び飽きた子供のように
彩香の乳房を弄び尽くした鈴木は、急に別人
のような口調になり、少女が最も恐れていた
最後の残酷な要求を告げた。

「さぁ、ガキの遊びもここまでだ。彩香には
まだ見せてもらってない所が一つあるよな?
お前はさっきのでおしまいだと思って、安心
してるかもしれないが、お楽しみはまだこれ
からなんだよ!」
 鈴木はそう言い、風呂場の隅からモップを
持ってくると、いきなり彩香の足を大股開き
にして、両膝にその細長い柄の部分をくくり
付けた。

「最初は少し痛いかもしれねぇ〜けど、まぁ
我慢しろよな」
 鈴木はにやりと笑った。

 


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