第二話 福沢由紀子の巻
第四章 レイプ願望
第四章 レイプ願望 「いやぁ、すっかりいい思いをさせてもらったよ」 シャワーから出ると、由紀子はバスタオルを巻き付けて自分の部屋に戻った。
由紀子との行為を終えた男は身仕度をしながら、まだショックで呆然と横たわっている由紀子に語りかけた。
「あんたはどうだった、初めてでも少しは感じたんだろ?」
由紀子は死んだように動かず、男の言葉にも無反応だった。ショックで放心状態に陥っていたのだ。
「早く家に帰るんだな、いつまでもそんな所に寝ていると風邪をひくぜ、ハッハッハッ.....」
勝手な捨て台詞を残して男は笑いながら去っていった。
空が暗くなり、夜風が吹いてくるころになると由紀子に正常な思考力が蘇ってきた。
どうして...どうして私がこんな目に......
目に新たな涙が溢れて来る。由紀子はその場にしゃがみ込むと、声を上げて泣きじゃくった。
いつまでもこんな所にはいられない。由紀子はしゃくり上げながらも、ノロノロと立ち上がった。
股間に不快な感触があった。恐る恐るそこに触れてみると、ヌルヌルしたものが指先に当たる。
由紀子は指を鼻先へ持っていった。栗の花のような、生臭い匂いに由紀子は顔をしかめた。男が放った精液がまだ残っていたらしい。
太腿には赤黒い線が一筋走っていて、由紀子が処女でなくなったことを物語っていた。
由紀子は足首に引っかかっていたちぎれたスキャンティで股間を拭い、脱げてしまったサンダルを履き直すとトボトボと歩き出した。
ボロボロにされてしまったブラウスをまとい、前を抑えて隠しながら歩いているとたまらなく惨めな気持ちに襲われた。
由紀子は人通りの少ない道を選んで家に向かった。こんな姿を人に見られたくない、その一心だった。たまに人が歩いてきた時は電柱の陰などに隠れてやり過ごした。
何とか無事に家に辿り着くと、由紀子はボロボロになった服を脱ぎ捨てバスルームへ直行した。
両親が帰ってくるのが明日なのが由紀子にはせめてもの救いだった。絶対にこんな姿を見せるわけにはいかなかった。
男に抵抗した後を物語るように、身体のあちこちが泥で汚れている。蛇口をひねるとシャワーのお湯が勢いよく出てきて由紀子の身体の汚れを洗い流していく。抵抗した時に擦り傷が出来たらしく、腕や太腿のあちこちがお湯が染みて傷んだ。
由紀子はシャワーを股間に向けると、男に踏みにじられた秘園をいたわるように洗い始めた。
汚れは洗い流せても、奪われた処女はもう取り戻せない。
由紀子の目にまた新たな涙が溢れて来た。
レイプされた悲しみはそう簡単に癒せるものではないが、由紀子は少しだけ平静さを取り戻していた。
股間にはまだ男の肉棒が突き刺さっているような、嫌な感覚が残っている。処女を破られた時に粘膜を傷つけられたらしく、そこがズキズキと痛んだ。
由紀子は鏡に自分の顔を映した。泣き腫らしたせいだろうか、何となく目がいつもより潤んでいる気がする。顔も心なしか少し上気しているみたいだ。
パパやママにバレないかしら.....。
由紀子は少し心配だった。
心配をかけないためにも絶対に悟られちゃいけない、由紀子は思った。
パジャマに着替え、由紀子はベッドに入った。忌わしい出来事は早く眠って忘れてしまいたかった。
と、突然洋服を引き裂かれ、身体中を舐め回されている時の記憶が鮮明に蘇った。
いや、どうして、思い出したくない。
由紀子は悪夢を振り払うように寝返りを打った。
心では必死に拒否するのだが、どうしてもレイプされている時の事が浮かんで来てしまう。
無意識の内に、由紀子はパジャマの上から身体を摩り始めていた。
「い、いけないわ、こんな.....」
レイプされているのを想像しながらオナニーしようとしている自分を由紀子は恥じ、たしなめた。
ダメ、こんな事するのは変態よ。
しかし由紀子の手は、意識と無関係のようにその動きを止めようとはしなかった。左手が上着のボタンをはずして襟口から侵入し、胸の膨らみを摩り始める。
「ああっ...ダ、ダメッ...」
口では拒絶の言葉を発しながらも、右手はズボンの中に滑り込み、パンティのゴムをかい潜って秘密の花園を探り出す。
「あんっ....いやっ...ゆ、許してッ」
由紀子は今本当に秘裂を舐められているような錯覚に捕らわれていた。
そういえば何かの雑誌に『女の子にはレイプ願望がある』って出ていたわ。あの時はまさかと思ったけど、これがそういう事なの.....?
「ああっ、いやっ、や、やめてっ....」
身体中にさざ波のように広がる快感に喘ぎながら、由紀子はハッキリと気付いていた。 またレイプされる事を望んでいる自分の心を.....
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