『若草を濡らす少女たち』
第七話 藤谷和子の巻
       第二章 初体験前日       

第二章 初体験前日

 幸一との事があってから、四日が過ぎた。
 あれ以来幸一とは連絡を取っていない。何度も電話しようとは思ったのだが、いくら生理で幸一を受け入れられなかったとはいえ、派手に蹴飛ばしてしまったのだ。
 あのときは許してくれたけど、後で怒っていないかしら。
 そう思うとダイヤルしようとしても途中で思いとどまってしまう。
 プルプルプル、プルプルプル...
 と、和子の部屋にあるコードレスホンの子器がなった。
 まさか、幸一君.....?
 震える手で受話器を取ろうとした。が、すぐにベル音はやんだ。下で母親が取ったようだ。
 ホッとする間もなく、下からの呼出音が鳴り和子は慌てて受話器を取った。
 「はい」
 「和子、電話よ。幸一君から」
 母の内線が切れて外線が保留状態になる。胸の鼓動が急速に強くなった。
 もし別れようなんて言われたら.....。
 不安と緊張に震える指で外線ボタンを押す。
 「もしもし、和子です」
 落ちつこうと思えば思うほど、緊張が増し声が震えてしまう。
 「俺、幸一だけど」
 いつもの穏やかで優しい声が受話器から聞こえてきた。
 「こ、幸一君。あたし...」 
 声がひっくり返りそうになるのを押さえ、やっとの思いで声を出す和子。
 「もう身体は大丈夫?」
 「う、うん」
 しかし後の言葉が出てこない。伝えたい事はたくさんあるのに、この前の事がどうしても気になってしまう。
 何から話そう。混乱している頭の中を整理しようと、和子は懸命に思考を巡らせる。
 「幸一君、この前の事.....」 
 まず謝らなくちゃ。そう思って口を開きかけた和子を幸一の言葉が遮った。
 「今度の日曜日、どこかでデートしないか?」
 「えっ.....」
 思いもかけない誘いの言葉に、和子は驚いて言葉を失ってしまった。
 「ホントは日曜部活が入ってたんだけど、顧問の先生に急用が出来てさ。中止になったんて時間が空いてるんだ」
 「幸一君.....」
 和子の胸がキュンと疼いた。本当に怒っていない、しかもあたしが気にしている事を察して、わざと話を逸らしてくれている。
 この人を好きになってやっぱり良かった。心の中の不安がきれいに消え、暖かい気持ちになっていく 
 「幸一君、その日ピクニックにしない?」
 「ピクニック?」
 「うん、羽多野山って知ってる?電車で四十分くらいの所なんだけど見晴らしのいい所知ってるの」
 「あそこ確か鉄塔か何かの工事やってなかったか?」
 「うん、でも土日はお休みよ。友達のお父さんがあそこで働いてるから知ってるの」
 「へえ、そうなんだ」
 先ほどまでの不安と緊張が消え、いつもの調子で幸一と会話出来ている今の自分がたまらなく嬉しい。
 「ね、あたしお弁当作って行くから」
 「えっ、和子料理ちゃん出来るの?」
 「信用ないんだ、こう見えても家庭科得意なんだからぁ」
 「ごめんごめん。楽しみにしてるよ」
 幸一は和子のすねたような口調に、笑って答えた。
 「誘ってくれてありがとう、幸一君」
 「朝の九時くらいに駅で待ち合わせしよう。じゃ、おやすみ」
 「幸一君、待って!」
 電話を切ろうとする幸一を慌てて止める和子。一番大切な事をまだ伝えていなかったのだ。
 「え、何?」
 「その時こそ...今度こそ、あげるから」
 「ありがとう」
 電話が切れ、和子は受話器を置いた。満ち足りた思いに包まれ、大きなため息が口をついて出た。
 良かった。本当に良かった.....。

 土曜日、授業が終わり自宅に戻ると鍵がかかっていた。和子はスカートのポケットから鍵を取り出し、玄関を入った。
 台所に行くと、母親のメモ書きが置いてあった。買い物で夕方まで戻らないと書かれてあった。
 和子は冷蔵庫の中から出した缶ジュースを飲むと、自室に戻り セーラー服とスカートを脱ぐと、ハンガーに掛けカーテンレールに吊るした。続いて背中に手を回し、ホックを外すと瑞々しい双乳がポロリとこぼれ出た。
 ブラジャーを床に落とすと、パンティに手を掛け、桃の皮を剥ぐようにスルリとヒップから取り去った。
 和子はワードローブに歩み寄り、扉を開ける。と、裏側にはめ込まれた大鏡がまばゆいばかりの小麦色に輝く裸体を映しだした。
 まだ幼さの残る顔立ちとは裏腹に、その身体は成熟したたたずまいを見せていた。釣鐘型に膨らんだ乳房ははち切れんばかりの膨らみを見せ、重力に反抗するかのように先端をツンと上向かせている。ウェストはキュッと大胆なくびれ具合を見せ、悩ましい曲線を描いてヒップラインへと続いている。鏡の下方に僅かに写る漆黒の茂みは既に大人のたたずまいを見せ、見事な逆三角形を形成している。
 鏡の中の自分を見つめながら、和子は幸一の事を思い出していた。
 明日はいよいよ幸一君にあたしのバージンをあげるんだ...。
 先日この部屋で、生理中の身体を奪われそうになった時の事が思い出された。その時の幸一の手の感触を思い浮かべ、和子は自らの身体を指でなぞり始めた。首筋から胸の膨らみ、おへその回り、ウェストからヒップへのライン、そして恥毛に覆われた股間のスリットへ.....。
 指にヌルリとしたものに触れ、恥骨からクリトリスに滑り込んだとき、和子はアッと言う声を上げてベッドに倒れ込んだ。
 ミルクを溶かしたように滑らかな小麦色の肌にパァーッ汗が浮かび、下腹部にジュンと熱いものが沸き起こった。
 「幸一君!.....」
 和子は愛する人の名前を声に出した。そうする事で幸一のイメージが頭の中にクッキリと浮かび上がる。
 和子は手のひらで乳房を包み込み、サワサワとさすり始めた。更に徐々に力を加え、強弱をつけて揉みしだく。
 「ああっ.....」
 下腹部の奥に疼くような熱さを感じ、和子は太腿をギュッと閉じる。
 「好き...好きよ...幸一君」
 幸一の名を呟きながら、和子はその形容し難い感覚に思わず腰をくねらせる。
 甘い疼きは段々強くなり、下腹部が火照るように熱くなってくる。
 右手が下半身に伸び、白魚のようなしなやかな指が縮れた茂みをまさぐる。更に深く進んで行くと、秘密の谷間の最上段を確認する。
 「あっ...ああっ」
 指を秘裂に沿ってなぞりながら、和子は身体を小さく震わせる。
 和子がオナニーを覚えたのは小学六年の終わり頃で、ちょうどそれまで余り目立たなかった胸の膨らみが大きくなり始めた頃である。
 そんな和子も今や自分が一番気持ちよくなれる部分をすっかり心得ていた。二本の指がぴっちりと閉じた肉の扉をこじ開け、その襞を撫でさする。
 花園が真珠色の蜜液を分泌し始め、和子の指を濡らしていく。その粘液を利用して指が既に半開きになった秘洞の中へ侵入する。
 「あんっ.....ああっ」
 身体中から力が抜けていき、爽々と心地よいさざなみが全身に広がっていく。
 「ああっ!」
 指が敏感な肉芽に触れる。背筋にビビッという稲妻のような感覚が走り抜け、同時に肉襞がキュッと収縮し指を締めつける。
 「幸一君.....幸一君」
 和子は幸一の愛撫を想像しながら、陰核の上に円を描くように指を行き交わせる。刺激を受けて固くなったそれは包皮がすっかりめくれ上がり、愛液に濡れてエメラルドのようにキラキラと光っている。
 指先が頂点に触れると芳烈な電流が背筋を貫き、和子は悩ましく腰をくねらせ喘ぎ続ける。
 「ああんっ!」
 電気ショックを受けるような快感が断続的に体を走り抜け、和子の口からは断続的に叫びにも近い嬌声が漏れる。愛蜜はとめどなく溢れ出し、流れ落ちていく。
 指がラブジュースをすくい取り、剥き出しになった花芽を円を描くように撫で回す。
 「ああっ..はあっ...」
 全身に汗が吹き出し、大きく広がった脚が痙攣し小刻みに震える。
 「あうっ.....あああ!」
 指でクリトリスを挟み、細かく震わせて刺激を与える。
 「幸一君...好き、大好き」
 幸一を思いながら秘唇に指を使う和子。幸一の愛撫をイメージする事が更に官能の炎に油を注いでいく。
 「ああっ...幸一君、い、いくぅっ」
 目の前が真っ白になり、下腹部でキューンと熱いものが込み上げる。腰が一際高く跳ね上り、ピクピクと痙攣する。
 ドサっと音を立てて丸いヒップがベッドに沈む。花裂から指が抜け落ち、乳白色の蜜液がトロリと流れ落ちていく。
 和子はしばらく身動き一つせず、オルガスムスの余韻に浸っていた。静かな部屋の中に荒い息遣いだけが響いていた。

 


    目次     

恥辱小説の部屋

動画 アダルト動画 ライブチャット