『サイレント・ラプソディ』
        第二話        

第二話

 朝から降り始めた雨は、夜になってもその激しさを増す
ばかりで一向に止む気配を見せなかった。横殴りの強い風
も伴った豪雨が小屋の窓に激しく打ちつけ、今にも壊れそ
うな悲鳴をあげさせる。
 
 「葉子ちゃん、大丈夫かなぁ」
 真緒は、荒れ狂う窓の外の様子を眺めながら呟いた。
 今日は朝から心配してばかりだな・・・と思いつつも、
やはり気になる。
 風邪が移ってはいけないと、葉子は一人で他の部屋へと
隔離され、安静に寝かされていた。
 昨夜まで二人で騒いでいた部屋は、一人残されてみると
思った以上に広かったことに気づかされる。
 幼い頃は嵐の夜は興奮したものだった。家全体を揺るが
す風、雨戸を激しく叩く雨、外に出かけられるはずもなく
家の中でじっと膝を抱えて座っていると、守られている安
心感と何かが起こるのを期待する期待感という相反する感
情が楽しかった。
 大人になった今はただ、不安が募るばかりだ。
 こんな夜に一人なんて・・・自分も寂しいが、病気の葉
子はもっと不安に違いない。
 雨が止んだら、様子を見に行ってあげようっと。

 葉子は一人、暗闇の中、ベッドに横たわっていた。
 どうも朝から真緒の顔をまともに見られない。何も特に
やましい事は・・・あるにはあるけど、気にする必要なん
てないのに。
 結局、風邪をひいたと嘘をついて、一人で寝かせてもら
った。ごめんね、真緒ちゃん・・・。
 雨のお蔭で今日の撮影は流れてしまった。何とか撮影決
行できないものかと主張するマネ−ジャ−と中止を申し出
たカメラマンとの話し合いは昼まで続いたが、結局、明日
の午前中、迎えのボ−トが来るまでに撮影する事に決まっ
た。
 その結果、明日に予定していた自由時間は無くなってし
まったが、そんな事はどうでもよくなっていた。真緒の方
はきっと嫌がるだろうけど。
 正直、早く帰りたくなっていた。今朝まではそんな事、
思ってもみなかったが、あんな事があっては・・・。
 ああ、また思い出すっ!忘れなさいったら!
 とにかく、明日はしっかり撮影に臨まないと。
 もう眠ろう。明日は元気に・・・頑張ろう・・・。

 夢をみた・・・こんな夢・・・。
 葉子は空を飛んでいた。

 どこか見覚えのある学校・・・そう、自分が通っていた
中学校だ。見覚えがあって当然だが、こうして上から見下
ろすのは初めてだから気がつかなかったのだ。
 校門から二人の少女が出てくる。一人は制服、もう一人
はなぜか私服を着ている。迷彩柄のシャツに黒いスカ−ト
姿の少女・・・どこかで会ったことがあるような・・・。
 毎日、鏡を見るたびに会う顔・・・葉子自身だった。
 中学生の葉子が、自分の眼下を歩いていた。
 たしか、この日は日曜日だった。忘れ物を取りに学校へ
行ったんだっけ。そうしたら、友達に会って・・・制服の
あの子は・・・琴子。
 葉子と琴子は家路を急いでいる。お喋りも弾んでいて、
なかなか愉しそうだ。

 嫌な予感・・・あれっ・・・この風景、見た事がある。
 そうだ、以前にも同じ夢を見たんだ。それも一度、二度
じゃない。もう何度も繰り返して・・・。
 この後、葉子と琴子は・・・ああっ!

 二人は表通りを外れ、横道へ入っていく。
 駄目っ!そっちへ行ったら・・・。
 呼びかけても、夢の中の自分には届かない。琴子との話
に夢中で、どんどんと歩いていってしまう。
 そんな二人の前に三人の女子高生が立ちはだかった。
 あの時は名前も知らなかったが、夢で何度も繰り返して
見ている今なら分かる。金髪の香奈子、ショ−トカットで
背の高い雅枝、小太りで眼鏡をかけた亜紀。
 女子高生たちは、葉子たちが香奈子の財布を盗んだと、
因縁をつけている。あの時は何の事だか分からずに困惑し
たが、これも今なら知っている。香奈子と葉子が話してい
る隙に、雅枝がこっそり葉子の荷物に財布を忍び込ませて
いたのだ。
 案の定、葉子のバッグから香奈子の財布が出てくると、
女子高生たちは葉子と琴子を取り囲むようにして、近くの
工事現場まで連れていった。
 早く・・・早く逃げてっ!
 思いは届かず、葉子達はプレハブ小屋へと連れ込まれて
しまった。あの中には・・・。
 ああっ・・・思い出したくもない・・・。
 ビデオカメラを構えた男たちが待っていたのだ。中学生
の裏ビデオ撮影の為に・・・。女子高生たちは男達の一人
からお礼の金を渡されると、葉子と琴子を引き渡して部屋
を出ていく。
 男達に引き離され、琴子はどこか他の場所へと連れ去ら
れていき、そして、残された葉子に・・・。
 嫌っ!嫌ぁぁぁぁぁっ!もう、あんな事・・・!
 中学生の葉子に吸い込まれるように、「葉子」と「夢の
中の葉子」の意識が融合する・・・。

 床に押し倒され、背中を強く打って息を詰まらせた葉子
の身体に数人の男が覆い被さってきた。両手両足が押さえ
つけられ、悲鳴をあげようとした口さえも掌で塞がれる。
 「んんっ!んぐぅ!」
 「おい、それじゃ顔が映らねえだろっ!お前の頭が邪魔
なんだよ!」
 怒声が飛び、カメラと葉子の間を遮っていた男が身体を
ずらす。眩しい照明の強い光が、葉子の顔を照らし出す。
 「ふふっ、恨むなよ」

 男たちは軽々と葉子の体を抱え上げて、そのまま部屋の
中央にある木のテ−ブルへと乱暴に押し倒した。
 「あっ、イヤッ!」
 起き上がろうとする葉子の細い右手首に皮紐が巻き付け
られ、引っ張られて葉子は仰向けに倒れた。そのまま皮紐
は引かれ続け、葉子の背中と尻がテ−ブルの上を滑る。
 「あうっ!」
 どうすることもできずに、葉子の右手はテ−ブルの脚に
括りつけられた。たちまち、左手首も同じように縛られ、
あっという間に両手が万歳の格好で広げられたままに固定
されてしまった。
 「イヤァッ!ああっ!誰かぁ、誰か来てぇ!」
 葉子は訳も分からず泣き叫び、万歳させられた手に力を
こめて暴れようとした。しかし、両手の拘束は思いの外に
固く、ほとんど動かせなくなっている。
 浅黒い肌をした男がテ−ブルの上に軽やかに飛び乗り、
葉子の身体に馬乗りになった。
 「さてさて、上から脱いでもらいましょうかねぇ〜!」
 男は葉子の迷彩柄のシャツの首元に手をかけた。
 「イヤァァァァァァッ!}
 絶叫も空しく、男は力任せにシャツを引きちぎった。
布が裂け、ボタンは弾け飛び、胸もとがはだけられると、
大きな膨らみの目立つ黒いタンクトップが露わになる。
 葉子は自由になった脚を懸命に振ってもがいた。馬乗り
になっている男を蹴りあげようとした勢いで、履いていた
靴が脱げ落ちる。両手を封じられ、腰の上にまたがられて
いるのでは上半身は動かせない。
 「やめてっ!やだったらぁ!」
 洋子は男を睨みつけ、震える声で怒鳴りつけた。恐怖も
あるが、怒りが上回った。
 しかし、男は答える代わりに腰に下げたホルダ−から
ナイフを抜くと、タンクトップの首元に刃を当てた。
 「動くなよ、怪我するぞ」
 刃に力が加えられ、胸元まで一気に縦一文字に切り裂
かれた。裂け目に両手をかけ、左右に押し開かれると、
淡いピンクのブラジャ−に包まれた質感のある双丘が、
男たちの目に飛び込んだ。
 「ああっ!」
 カメラが葉子の胸に近づく。
 「おおっ、なかなか巨乳ちゃんだね」
 「美味しそ〜っ!」
 興奮に鼻息も荒げる男たちの視線が自分の胸に集中する
のを感じ、葉子は顔が燃え上がるような羞恥に襲われる。
小学校の頃から大きくなりはじめていた胸は、常に同学年
の女子では目立つ存在であり、男子にはからかいの対象に
されてきた。自分が望んだわけでもないのに、まだ華奢な
体つきに反して豊満な乳房が育っていた。まるで、蜜柑の
木に大きなメロンが生ったようなものだ。枝は実の重さに
耐え切れず、いつも恥ずかしげに背中を丸めるようになっ
ていた。胸なんて、他の子と同じでいいのに・・・。
 次第に、男性の目が恐くなっていた。みんな、あたしの
胸ばかり見ている・・・。
 「イヤッ!イヤァァァァァァッ!」 
 突然、狂ったように叫び出した葉子に驚いた男たちは、
一瞬呆気にとられたものの、我に返るとすぐに葉子の口
を掌で塞いだ。
 「こらっ、うるせえぞっ!」
 「うむっ!うむぐぅぅぅぅっ!」
 「おいっ、何か噛ませろっ!」
 丸めた布切れが葉子の口に押し込まれる。
 「ぐぶっ・・・」
 「よぉし、いい子だ」
 馬乗りになっている男がブラジャ−のカップに手をかけ
て押し上げた。背中のホックガ外れ、カッフは難なく上に
ずり上がった。
 「おおっ・・・・」
 零れ出た青い果実のような乳房に、男たちは感嘆の溜息
をついた。張り詰めていながらも柔らかそうな青白い乳房
は、まだ子供の体つきの上半身の中で強烈な主張を放って
いる。仰向けにされても型崩れしない柔肌が弾力たっぷり
に震え、さながら二つの白桃を並べたようだ。
 「こ、これは、また・・・」
 「本当に中学生かよ・・・」
 一度も男の目になど見せたことのない肉体が、こんな男
たちの手によって晒されていく。葉子は生きた心地がしな
かった。本能のまま、自分の身を守ろうとするが、こんな
状況では男の力にはかなわない。
 誰か・・・誰か来て!助けてぇ!
 何とか胸を隠そうとして腕を引けば、縛られた手首へと
革紐が食い込む。ただでさえ大きな乳房は隠すのは無理で
だった。葉子は髪を振り乱し、乳房に伸びてきた男の手に
耐えた。こんな形で裸身を見られ、身体を触られるのが、
たまらなく悔しく、恥ずかしかった。
 「やっぱりガキのは綺麗だな。遊んでないからな」
 薄桃色の乳首を摘みあげながら、男は小馬鹿にするよう
に言った。
 「ぐっ、ぐむぅ・・・」
 「どうだ、気持ちいいかよ」
 脈が浮き出るほどに白い双丘を無骨な手の平全体でこね
あげるように揉みしだき、乳房の大きさの割には小振りな
乳首に吸い付く。
 それほど乳房には執着がないのか、男は一通りの愛撫を
終えると、いきなり立ち上がった。飛び乗った時と同じく
軽い身のこなしでテ−ブルから飛び降りると、今度は葉子
の足元に立つ。
 「それでは、下も脱いでもらいましょうかね」
 男はバタバタともがく葉子の両脚を捕まえ、自分の両脇
に抱えこんだ。そのまま、黒いスカ−トの裾へと手を伸ば
し、一気に腰までまくりあげた。これまた黒いスパッツに
包まれた下半身が露わになる。
 「ぐむっ、ううっ!」
 「やめて欲しいか。そいつは無理だ。こっちもお仕事な
んでねぇ。悪いけど、脱いでもらうよ」
 男はスパッツの上から太股をさする。細く引き締まって
いながらも妙に弾力のある感触を楽しむ。
 手を上に滑らせ、スパッツの腰もとに手をかけ、一気に
引き下ろす。葉子も必死に身をよじるが、滑らかな太股の
上を滑り、膝まで下ろされた。
 その下から姿を見せた淡いピンクのパンティを目の当た
りにした男は、不敵に微笑む。
 「ピンクのパンツなんて可愛いじゃねえか」
 葉子が必死に首を振って呻き声をあげるが、頭に血が上
った男の耳には届かない。
 パンティに両手をかけ、力任せに左右へ引っ張る。薄い
布地は面白いように伸びたが、やがて小さな裂け目ができ
ると、そこから一気に引きちぎれた。
 両脚を離して一歩下がると、葉子がもがきたてるのも構
わず、スカ−トも引きずり下ろし、足首から抜き取った。
 「ふむぅっ!ぐぶぅっ!」
 悲痛な呻きも届かず、華奢な下腹部から細い太股までが
白日のもとに晒け出された。恥骨の周りをかろうじて隠す
薄めの恥毛が、かすかに震えている。
 葉子はもうほとんど全裸といってもよかった。女の恥部
をすべて露わにされているのだ。大きく突き出した乳房、
なだらかなラインを描く下半身まで、青白い裸身が恥辱に
戦慄した。まだ肉付きの薄い脚だけが閉じ合って、何とか
恥毛の下に繋がる秘部を隠している。
「くくくっ、たまらねえな、中学生の裸はよぉ・・・」
 葉子の裸身を端から端までナメ回すように見ていた男が
呟き、今度は太股に沿って骨ばった指を這わせてきた。
 ああっ!イヤァァァァッ!嫌っ・・・やめてぇっ!
 最後の砦だけは守らなければと必死に太股を閉ざすが、
男の力に中学生の女の子では太刀打ちできない。膝裏に手
をねじ込まれて広げられると、簡単に白くしなやかな太股
はごじ開けられてしまった。横で見ていた男たちが素早く
両膝を押さえ、葉子の股間はM字型に開かれ固定される。
 「どれどれ・・・」
 足元の男の手が、足の付け根へと伸びてきた。
 「ひぐぅ・・・」
 秘唇を指でなぞられ、葉子の背中に鳥肌が立つ。初めて
異性の指に性器が触れられ、葉子の上の朱唇はわななき、
なぞられる下の唇はおののいた。
 乾いた秘唇の上を、男の指は執拗に這い回る。葉子が腰
をくねらせて暴れても、その指をはね除けることはできな
かった。
 葉子には性経験はなかった。もちろん、整った容姿に加
えて明るい性格ゆえに、学年問わず、男子生徒から誘われ
ることは多かった。付き合ってみた男子もいた。しかし、
男に対して今一つ好意が持てずにいた葉子は、キスさえも
許そうとはしなかった。何より、まだ中学生である。葉子
の感覚では、そんな年齢で身体を許すのは田舎の人間だけ
だと思っていた。
 秘肉を撫でていた男がニヤッと笑うと、手を葉子の股間
から離さないままにテ−ブルの上に再び飛び乗った。他の
男に押さえさせていた葉子の両脚を受け取って抱えると、
その股間に自分の腰を割り込ませる。
 イ、イヤッ!痛いっ!
 太股の間に自分の身体を押し込むようにして、男は葉子
の両脚を持ち上げ、股を大きく開かせた。そして、目一杯
に開かれた肉唇の奥に、ピンク色も鮮やかに剥き出しにな
った粘膜、秘肉の構造を覗き込む。
 ただでさえ薄い恥毛の下、陰部の周りに殆ど恥毛は生え
ていなかった。擦られてやや赤みがかった肉唇が左右に広
げられ、その間から恥じらい震えるクリトリスが垣間見え
る。外気に晒された無垢な肉襞が、さらに奥の秘口を隠し
て震えている。そして、陰部の下方には、ほんのりと薄紅
に染まる尻穴までが収縮しているのが丸見えだ。
 男はヨダレを垂らさんばかりに唇を尖らせ、目の前の
陰肉にむしゃぶりついた。分厚い舌で陰裂全体を覆うと、
いやらしく上下左右に揺さぶってナメ始めた。
 ああっ!な、何するの・・・。
 「ぐぅっ!ふ、ふぐっ・・・むぅ、むう・・・んん!」
 羞恥の部分を晒け出され、吸い付かれ、葉子は全身の血
が引いていく思いだった。見ず知らずの男に性器をナメら
れ、みるみるうちに葉子の顔が紅潮していく。
 大きく開かされ、持ち上げられた足が震える。夢中で腰
を振り、尻をよじって男の顔から逃れようともがく。プレ
ハブ小屋の天井が揺れて見え、葉子の目尻からは悔し涙が
幾筋も流れた。
 「綺麗だぜ・・・使ってないと、こんなに綺麗なのか」
 男は葉子の腰をさらに上へ、自分の胸の高さまで引っ張
り上げた。葉子の身体はどんどん逆さにされていき、息が
詰まる。
 無惨にも開かれた陰肉の中でひときわ震えている肉芽に
狙いが定められ、男の舌がナメ上げた。
 「ぐむぅぅぅぅぅぅっ」
 葉子の身体が硬直したようにしなった。神経の隅々まで
が戦慄に震える。
 お、お願い・・・やめて、やめてよぉ・・・
 男のザラついた唇が陰唇に吸い付き、舌が陰裂を割り、
剃り残しの髭が恥肉を刺激する。手荒い陵辱に逆らうよう
に、宙を掻く葉子の足が闇雲に動く。
 「ぐう・・・むぐぅ・・・」
 抵抗も叶わず、処女の秘肉は男の唾液にまみれていく。
無垢な少女にはとても我慢できることではなかった。犯さ
れるかもしれないという危機感よりも、今は単純に陰部を
這う汚らわしい舌や唇を一刻も早く退かしてほしかった。
 気が遠くなる程に長く感じた時間が過ぎ、男はようやく
葉子の脚を放し、陰部から顔を離した。葉子の青白い尻が
冷たいテ−ブルの上に下ろされる。
 しかし、葉子が安堵の一息をつく間もなく、再び膝裏を
掴まれると、女体が折り曲げられる。脚を肩の方へ引っ張
りあげられ、大きく開かされる。脛の間から顔が覗く格好
である。そのまま、万歳の格好で固定されている両腕へと
両足首を結び付けるではないか。
 テ−ブルから浮き上がった尻が大きく広げられ、陰部が
天井を向いて開かれる。二つの乳房は自分の膝に挟まれる
形となり、さらに盛り上がりを見せる。脚の筋肉はピンと
張り詰め、見事にV字を描いていた。
 く、苦しい・・・こんなの嫌ぁ・・・
 涙で歪めた顔で、葉子は男の目に哀願の視線を送る。
 しかし、男は不気味に微笑み返す。ズボンとブリ−フ
を脱ぎ捨てて下半身裸になると、葉子の剥き出しの股間
へとのしかかってきた。葉子の尻肉を両手で抱え、広げ
られた陰裂に肉棒をあてがう。奥の秘口まで丸見えにな
った陰肉に、青黒い亀頭が密着した。
 ずっしりとした重量感を感じる肉棒だった。亀頭が肉
襞を押し広げ、奥へ奥へと侵入していく。
 「うぐぅぅぅぅぅぅっ!むうぅぅぅぅっ!」
 あああああっ!痛いっ!痛いよぉぉぉぉ!
 「我慢しろ。すぐに良くなる」
 そんな・・・痛いっ!
 処女の葉子にとって、男の肉棒は見るだけでも野太く、
グロテスクな形は想像を絶し、嫌悪感を催す。そんなモノ
で可憐な肉道を貫かれる恐怖で、パニックにならざるをえ
なかった。
 男を受け入れた経験のない小さな秘口が、鉄槍のような
肉塊に容赦なくこじ開けられていく。生理用品くらいしか
収めたことのない肉道は未体験の拡張を受け、ひきつけを
起こしたような拒絶反応を示す。
 腰を引いて逃げたくても、こんな姿勢で縛られていては
どうしようもなかった。
 まるで、体の芯に大きな杭を打ち込まれたようだ。少し
侵入されただけで全身に激痛が走り、肉体が緊張する。
 葉子の顔面からみるみる血の気が失せ、震える唇は蒼白
になっていった。
 男は葉子の悲痛な表情にも気をとられず、残忍にも腰を
送り込んでいった。太い肉槍が乾いた秘口をこじ開けて、
少しづつ肉襞を踏みにじるように、ねじ込まれていく。
 ひいぃぃぃぃっ!痛いっ!くあぁぁぁぁっ・・・・。
 プチッと筋が裂かれる感触があり、葉子は錯乱状態に入
った。奥深くまで侵攻され、えぐられる痛みが続く。
 男が次第に速度を上げて腰を動かし始めると、もう何も
考えられなくなった。女の身体の本能からか肉壷に潤みが
出てきて滑らかになっても、秘部の激痛に全身が痙攣し、
血流が皮膚を突き破りそうに感じる。
 塞がれた唇から、くぐもった絶叫が飛び出す。
 「ぐむむぅぅぅぅぅっ!ふぬぅっ!うっ!」
 ひいぃぃぃっ・・・・し、死んじゃう・・・・
 「痛いか・・・痛いかよ!どうだ、おらっ!おらっ!」
 往復する肉棒に、愛液の潤みだけでなく、鮮血が滲んで
いるのを見て、男は興奮の度合いを増したようだ。
 「しょ、処女のオマンコはいいなぁ・・・ああっ」
 折り曲げられた脚の下から聞こえてくる悲痛な泣き声に
気づき、男は処女を犯す加虐心を感じた。さらに猛烈な勢
いでピストン運動を続ける。
 イヤッ!あっ!ぐぅっ!やめっ・・・やめてぇっ!
 繰り返しの強い圧迫に、葉子の両脚は押し歪められる。
ストレ−トの黒髪は床に向かって垂れ下がり、男の突入を
受けるたびに激しく揺れる。
 男の手が伸び、葉子の後頭部を掴んだ。そうして前かが
みの体勢を支えると、全速力で腰を振りたて始めた。
 ああああっ!やめてぇっ!
 葉子の顔はすでに真っ赤だ。頭を抱えられたおかげで、
この陵辱から逃れる術を失い、それでも必死にもがく首は
哀れにねじ曲がった。
 肉槍が狭い肉道をえぐり続ける。鉄杭を打ち込まれるよ
うな感覚に、葉子の顔は歪み、涙が噴きこぼれる。
「ぐっ、ぐっ、ぐっ・・・よ、よし、出す、出すぞっ!」
 男が絶頂の雄叫びをあげた。葉子は我に返ったものの逃
げられる訳もない。男の汗まみれの股間が、何度も恥肉に
叩きつけられる。
 男の激しい動きが止まると、その直後、肉棒が肉壷の中
で大きく反りを打った。温かい感触が恥肉に広がる。
 イ、イヤァァァァァァァァァッ!
 肉道の奥に射精されたのを悟り、葉子は悲痛に叫んだ。
 肉棒は何度も蠢いて収縮し、粘膜の中を揺れる。
 やがて、男は満足げに笑みを浮かべると、熱い肉槍を秘
口から引き抜いた。血まみれの恥部を晒けだし、精も根も
尽きたように横たわる葉子を残してテ−ブルから飛び下り
る。
 「どうです、いいの撮れました?」
 男が尋ねると、カメラを持った男が親指を立てて笑う。
 「最高だよ、阿部ちゃん」
 
 男たちが部屋を去ると、張り詰めていた気持ちが解けて
葉子は狂ったように泣きじゃくり始めた。
 自分の身に何が起こったのか、しっかりと考えることも
できないほどに混乱していた。涙が溢れる目に、部屋の白
い天井がぼやけて映った。

 この時に、連れ去られた琴子のことを考えられなかった
ことを、後日になって後悔することになる。
 そして、大きな心の痛手として、ずっと引きずっていく
のだ。
 数年後、南国の島で夢に見るほどに・・・。

(つづく)

 


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恥辱小説の部屋

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