第一章 黒沢ゆうこ 3. 「ハァ、ハァ、ハァ.....」 「うっ、うっ.....」
激しく息を荒げ、胸を大きく上下させるゆうこ。ジーンと痺れるようなオーガズムの余韻にドップリと浸かり、動く気力すら失っている。
「ふふ、オマンコ舐められてイッちまったのか、アイドルのくせに随分とスケベじゃないか」
意地悪そうな笑みを浮かべ、片手でグショグショになった口周りを拭いながら松本は口を開いた。
ゆうこはと言えば目を閉じて横を向いたままで、覗いたうなじには汗が光り幾本かの黒髪が張り付き、湯気でも立って居そうな色気を発散している。
「今度は俺のことも気持ちよくして貰おうか」
松本はベルトを緩めると、ズボンとトランクスを引き下げ、下半身を露出させる。ピョコンと飛び出た股間の逸物は、もうじき五十に届こうかという男のものとは思えぬほど逞しく、天を突く勢いで反り返っていた。黒光りする砲身が経験の多さを物語っている。
「ほれ、俺の舌が良かったのは分かるが、浸るのもいい加減にしてこっちを向け」
松本は膝を突いてゆうこを跨ぐと、誇示するように顔の前に肉塊を突きつける。
「いやっ!」
虚ろな視界にいきなり飛び込んできた、この世のものとは思えぬグロテスクな物体にゆうこは反射的に顔を背ける。
「つれなくするなよ、これからお世話になるもんだぜ」
両手でゆうこの頭を正面に向かせ、腰を顔の前に迫り出していく。
「ほらっ、ちゃんと見ろ。目をあけろ!」
「いやっ!」
「ほら!見るんだ!」
頭を鷲掴みにして二、三度揺するとおそるおそるゆうこが目を開く。
「そうだ、ちゃんとしっかり見るんだぞ」
ゆうこは目に涙を溜ながら見ようとする。
「何だよ、その情けない顔は。男のものくらい見たことあるんだろう」
その言葉にゆうこは顔を背けた。
高校入学後間もなくつきあい始めた彼がゆうこに取って初めての男性だった。処女を捧げたのはゆうこの十六歳の誕生日。既に身体は十分に大人であり、愛し合う男女がセックスをするのは当然という知識も無論持ち合わせていた。
彼とはその後何回か関係を重ね、その時にペニスも見たことはある。しかし今目の前に突きつけられたものは、ゆうこの記憶にある彼のそれとはまるで違っていた。
「ほら、ポウッとしてないで早くくわえないか」
松本の言葉に、ゆうこは回想を断ち切られ、ハッと我に返る。
「い、いやです!なんでそんなことを!絶対にいや!」
このグロテスクな物体を口の中に入れるなんて...。あまりのおぞましさに全身が総毛立った。彼氏にすらそんな事はしたことがなかった。
「いやっ、いやっ!」
首を振り、必死に拒むゆうこ。しかし松本は動じることなく、ゆうこの顔を強引に抱え込み、動きを止める。そして頬を押さえ無理矢理口を開かせ、先走り液を滲ませているどす黒いペニスを口のなかに突き立てた。
「んうっ!」
いや、と声をあげる前にそれは唇を塞いでいた。口を閉じることができないままに歯の間を通過して、その先端が舌のまん中当たりまで来る。
苦しさに口を閉じようとするゆうこ。
「こら、歯を当てるんじゃない!しっかり開けていろ!」
松本の罵声が響く。
びくっとして無理矢理口を開こうとするゆうこ。顎の関節が痛い。
「いいか、歯を立てずに舌で舐めるんだ。やってみろ」
苦しさに鼻で大きく呼吸しながら、舌を口の中の異物へ近付けていくゆうこ。何とも言えない匂いに思わず目を閉じる。
ついに舌の先端が触れる。
「そうだ、もっと舌を動かせ。そうだもっと先っぽもだ。アイス舐めるようにだぞ。おお...そうだ、出来るじゃないか」
気色悪さをこらえ懸命に奉仕するゆうこに、松本の容赦ない指示が飛ぶ。。
「先っぽの割れ目を舐めあげろ。そう。少し舌の先を入れて。うっ、よし。今度は舌の腹を使って下側の部分を舐めるんだ。そうだ。そこがいいんだ。良く覚えろよ」
この屈辱が早く終わってくれることだけを願い、新たな涙を滲ませながら口唇奉仕を続けるゆうこ。しかしいつまでも終わりの兆候は見えなかった。
窓を閉め切った部屋の中は蒸し暑く、汗ばんだ二人の肌から立ちのぼる匂いが立ちこめている。
「いいかあ、よく舌を使うんだ。そして俺の動きにあわせて口を狭めておくんだ...そう、そして吸うんだよ。元気よくな」
意地悪そうな笑みを浮かべ、松本は腰をゆっくりとグラインドさせる。
ゆうこの前髪は汗ばんだ額に張り付き、口を閉じられないため、溢れ出た唾液が顎を伝ってしたたり落ちている。
そろそろいいだろう。
突然ペニスを抜く松本。
その拍子にたまっていた唾液をゆうこは飲み込んでしまった。
「ごくっ」
何とも言えない不快な味と匂い。
汚されてしまったような気分とだるい顎の感覚にゆうこは浸されていた。もう、言葉を発する気力もない。
「さーて、仕上げだな」
松本は立ち上がると再びゆうこの下半身へ移動し、股間に腰を割り込ませる。そしてペニスをゆうこの恥裂に押し当て、先端を亀裂に沿って上下させて馴染ませる。
うむ、まだ濡れ具合は大丈夫のようだ。
「い、いや!お願い。お願いです!それだけはやめてッ...」
熱くて固いものが秘唇に突き付けられる感触に、我に返ったゆうこは涙に濡れた顔を上げ、哀願する。
「いやあああ!」
肉の凶器が自分の中に入ろうとする感触にゆうこが悲鳴を上げる。ほとんど声も枯れてその大きさもたいしたことはなかったが、自分の意志をあらん限りの声で表現した。
松本は少しづつ奥へと入れていく。そして少し窪んだ膣口を見つけるとゆうこの細腰を抱え、引き寄せながらペニスをまだ細い膣の中へ押し込んでいく。
ペニスが暖かな粘膜に包まれていく。やがて徐々にではあるがその細さの中で締め付けられていく。
「あああ.....!」
大きな呻きを絞り出して、ゆうこはベッドのシーツを鷲掴みにする。灼熱の鉄芯を内蔵に打ち込まれたような衝撃が足の先まで響き渡った。
「い、いやぁ!」
頭が朦朧とするのを抑え、ずり上がろうとするゆうこ、しかしあっけなく松本に腰を引き戻され、更に奥まで押し入られてしまう。
やがてペニスの先端にまだ蒼い子宮を感じて動きをとめる松本。
「おお...なかなか具合のいいオマンコじゃないか」
思わず松本は呻いた。久しく味わっていなかった若い肉路の味わいだった。
「どうだい、俺の持ち物は」
松本はゆうこの顔をのぞき込んで尋ねた。
こ、この前の人といい、この人といい、いったい....。
喉元からせり上がる圧倒的な衝撃にゆうこは驚愕していた。
一人しか男性を知らないゆうこだが、先日の男やこの男のペニスが、かつて受け入れた彼のそれより遙かに巨大である事を認めないわけにはいかなかった。
「これからたっぷりと気持良くしてやるからな、フフフ」
「い、いやよ!気持良くなんかなるもんですか!」
「さっきだって俺にオマンコ舐められてヒイヒイよがってたじゃねえか。何だかんだ言ったって女は皆ちゃーんと感じて気持良くなるように出来てんだよ」
「そ、そんな事....!」
「まあ、そのうちわかるぜ」
とどめとばかりに更にゆうこの胎内の奥にペニスを送り込もうとする。
「いやっ、あぅぅっ....」
上向きにそったペニスがゆうこの大人として完成されつつある子宮の入口を小突き、押し上げ刺激する。
身体の奥底に与えられる新たな刺激に言い知れぬ恐怖感をまだゆうこは感じていたが、鈍い頓痛のような不思議な感覚の芽生えていることに気付いてはいなかった。
松本は手を伸ばし、先端をツンと上向かせている乳房をすくい上げるように揉みしだきながらゆっくりと抽送を開始する。スラリとした両脚を押し広げ、剛直を花裂の中へと打ち込んでいく。
「あああ...ううっ、いやっ....ああぅっ」
醜悪な塊が膣路で暴れ回るたびに鈍い衝撃が喉元からせり上がり、ゆうこが呻く。
快感どころではなかった。ただ陵辱されている絶望感が突き上げる衝撃と入ってくる時の圧迫感とともに全身を責め苛んでいた。
時に深く、時に浅くと松本はゆうこの内部を満遍なく刺激する。腰を打ち付けるスピードも巧みに変えていた。ペニスが肉路を出入りするたびクチュクチュという淫靡な音が結合部から響いてくる。
「ああぅっ...」
肉刀がズンと一際奥へ突き立てられる。ゆうこも知らないうちに男の精液、子種を受けようと少し降りてきた子宮がまた力強く押し上げられる。
その瞬間、頭の中でパッと何かが弾けるような感覚があった。
いやっ、まさか....
この前のことが思い出される。また意に添わぬ相手の陵辱に痴態を晒してしまうのか、肢体を揺さぶられながらも、ゆうこは正気を保とうと意を新たにする。
しかし男を知っている身体は、そんな意志に関係なく膣奥から粘液を分泌させ、込み上げてくる愉悦に溺れようとする。
なかなか抱き心地のいい女じゃないか、これでどうって事ないってんだから社長も理想が高い。
肉と肉がつながったまま松本はゆうこを改めて眺めてみる。
汗で光り上気した肢体。汗にまみれた髪の毛がシーツの上にしどけなく乱雑に広がっている。興奮のため堅く突起している、可愛い乳首と乳房。折れそうなほどほっそりしたウェストとなだらかなヒップへの曲線。
腰骨を両手でしっかりと抱え込み、固定すると、松本ははおもむろに、最初は浅くゆっくりと、そしてだんだんに深く激しくスパートをかけていく。
「ああっ、いやっ、あっ、あっ、あっ.....」」
しっとりとした粘膜から与えられる適度な抵抗感と、ゆうこの膣全体から加えられる締め付け感と絞られるような感覚は松本の射精感を急速に盛り上げていく。
ま、また....あの感じ.....。
ゆうこは不安に駆られていた。
入れられた時は衝撃と圧迫感だけで、内臓をかき回されているような感じさえあったのに、力強く腰を打ちつけられ、クリトリスと恥骨に刺激を加えられ、まだ幼い子宮に男の動きがリズミカルに伝えられると、胎内の奥底から不思議な感覚があがってきて自分が滑らかになっているのが分かってしまう。
い、いや、どうして.....無理矢理犯されているのに.....
しかしそんな困惑をよそに、下腹から込み上げる愉悦は制御するのが困難なほど大きくなってきていた。
「ああっ、んっ...あんっ...ああっ...」
そんなつもりはないのに自然と声が出てしまう。しかも最初の頃とは明らかに違う鼻にかかった甘ったるいトーンの混じる声。それはゆうこの崩壊が近いことを示していた。
「むっ...そろそろ限界か」
松本は呟いた。
ここのところ出していなかったからな。
本業の決算に追われて仕事にかかりきりだったため、女を抱くのは久しぶりだった。そのせいか亀頭がいつもより少し敏感になっているようだ。
フフフ、黙って中出しして脅かしてやるか。
そう思うと松本はラストスパートとばかりに、猛り切った肉茎をゆうこの膣の中で暴れさせる。
ゆうこは松本の突き上げが一段と激しさを増したことに気付きながらも、身体の奥から沸き上がってくる感覚に翻弄されて何も出来ない。
「ああっ、んっ、んっ、んっ、んっ、くぅん、やんっ!」
「い、いくぞ!お前の子宮の中にたっぷりとぶちまけてやるからな」
その言葉にゆうこは事の重大さを理解した。
「だ、ダメッ、絶対にダメ!や、やめて、お願い!」
「だいぶ溜まってるからな、大量だぞ。さあ、しっかり受けろよ」
更ににしっかりとゆうこを抱きかかえ、激しく腰を打ちつける。
「お願い、やめて!出したら、赤ちゃんができちゃう!やめてェッ!」
「よし、そら、おら、うっ、いくっ!おおっ!」
松本は悲痛な叫びを無視し、一番奥に押し込んだ状態でついに射精を開始した。
「こ、こわいッ、赤ちゃんが、赤ちゃん、ああ、いやああああ!」
たまりに溜まった精液が、精そうをでて前立腺を刺激し、松本に最高の快感をもたらしながら、尿道から一気にゆうこの若く幼い膣の奥深い部分と成熟しかけた子宮の入り口にどくっどくっと浴びせかけられる。
「ああっ、いやあ.....」
ゆうこは身体の奥で松本の力強い射精を感じながらも、それを止める事も出来ずに絶望感に満たされていった。
ゆうこはショックのあまりに泣き出していた。
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
十八歳にもなれば男と女がどういうことをすれば妊娠し、子供ができるかぐらいは知識として知っていた。だがしかしそんなことが実際に自分と関係が出てくることなど、全く思っても見なかった。
でも、たったいま実際に事が自分の身に起こったのである。
確かにこの男の精液が自分の胎内にたっぷりと注ぎ込まれたばかりなのだ。頭の中は妊娠に対する恐怖でいっぱいで、震えが止まらずパニックに陥っていた。
一方松本は射精後の心地よい疲労感や、ゆうこを陵辱したという征服感、達成感のミックスされたものを味わいながら、ゆっくりと肉竿をゆうこの膣穴から引き抜いた。するとそれにあわせて中に放った大量の精液がトロトロと溢れ出してくる。
そんな精液の流れ出す感覚が一層ゆうこの不安をあおる。
「何を震えてるんだ、大丈夫だ。妊娠などしない」
ティッシュで粘液にまみれたペニスを拭いながら松本は言った
えっ、と言う表情でゆうこは泣き腫らした目で松本を見つめる。
「妊娠の心配はない。俺はパイプカットの手術を受けてるんだ。社長がどこに出したかは聞いてないが、あの人も同じだ。女を抱く機会は結構あるんでな。子供が出来る能力なぞ、俺や社長には煩わしいのさ」
その一言を聞くとこんな悪魔のような男の台詞なのに急に安堵感が広がる。
大丈夫なんだ.....。
最悪の事態だけは逃れられたらしい事にいくらか安堵し力が抜ける。しかし妊娠の危険がないとはいえ、好きでもない男の精液を二度も胎内に受け入れたという事実に変わりがある訳ではない。
ゆうこの秘唇からはまだ松本の白濁液がトロトロと流れている。
若い膣は収縮力があるため、内容物を押し出そうと動いている。
「さて、お前のオマンコも綺麗にしてやろう」
そう言うと松本はウエットティッシュを取り出し、ゆっくりとゆうこのまだ充血している淫裂を拭い始める。
まず外側を清めると、まだ痛々しい膣口に指を押し込んでいく。
「おう、たっぷりと出たもんだ。これなら結構奥まで入ったろうな」
聞くにたえない言葉を吐きつづける松本。
「本当なら後三発はやりたいところだが、時間がないのでな」
ゆうこは打ちひしがれ、ただ黙っていた。もう涙も枯れ果てていた。ただ空虚な、虚脱感に支配されていた。
「よし、掃除は終りだ」
松本は汚れたティッシュをくずかごへ放り投げると、身支度を始めた。明日の昼間では休みを貰っているものの、あまりグズグズしている余裕もない。
「もう、止めて下さい。気が済んだでしょ?おねがい、帰して!」
ふとんから身体を起こしてゆうこは叫んだ。目は真っ赤に泣き腫らし、最初の気の強そうな表情は今や見る影もなかった。
「可哀想だがしばらくは帰せない」
身支度を終えた松本は言った。その口調には有無を言わさぬ強い意志が感じられた。
「あの事務所に入ったのが運のツキだったな」
「な...それってどういう...」
意味不明の言葉に困惑するゆうこを無視し、松本はドアを叩いた。
「お疲れさまでした」
扉が開きサングラスが顔を覗かせた。
「待たせたな、見張りに戻ってくれ」
松本はスキンヘッドの方を向いて言った。
「へい」
スキンヘッドは松本の横をすり抜け、部屋に入った。
「それからお前、あの子に服を買ってきてやってくれ。ブラウスと下着だ。ちょっとトサカに来て破いちまったんでな。サイズは見れば分かるだろう」
上着から財布を出し、一万円札をオールバックに渡す。
「次の時は誰が来るんだ」
松本は三人の顔を交互に見ながら言った。
「自分が居残りです」
スキンヘッドが頭を掻きながら言った。
「自分が一番見た目で怪しまれそうですんで」
「と言うことはお前たち二人か」
オールバックとサングラスの方へ向き直る松本。
「任せておいてください。必ず成功して見せまさぁ」
サングラスの男が胸を張る。
「そう願いたいな、今度は俺も参加するからな。しくじったら指を詰めるくらいじゃ済まんぞ」
「はっ」
ピンと背筋を伸ばし、直立不動の姿勢を取るサングラスとオールバック。
「お前もだ、逃がさんように良く見張ってろよ」
松本は部屋の中のスキンヘッドにも睨みを利かせる。
「それではまた十日後に。くれぐれもそれまでは...。分かってるな」
「はっ!承知しております」
「宜しい、では」
松本は背を向けると、階段を下りていった。
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