『七世・ふたたび』自主規制版
     第一章     
 
第一章 性奴になる為に生まれてきた娘

第二話 夫婦の秘め事

「七世ちゃん……お母さんは、お仕事に出なくちゃならないから、お留守番、お願いね……」
 七世が小学校から帰ってくるのと入れ違いに、母の恵子が出掛ける用意をしていた。
「そんな……七世を一人にしないでッ……」
 泣き出しそうになる七世に、
「茜さんの言うことを良く聞いて、いい子でいるのよ……夜には帰ってきますからね……」
 と、娘の言葉を振り切って出て言ってしまった。
 これから毎日、家にいる大半の時間を茜と二人で過ごさなければならないと思うと、気が重くなってしまう。
 それからと云うもの、食事の後片づけは言うに及ばず、掃除や洗濯と云ったあらゆる雑用が七世の役目となった。遊ぶ時間はもとより勉強する時間さえも無くなっていたのである。しかし、それも躾だと言われてしまえば、返す言葉がない。
 スレンダーな体に百五十五センチの身長。長い黒髪に大人びた顔を持つ七世は、一見高校生のようにも見えるが、まだ十二歳の小学生なのである。母の代わりをこなすのは無理と言うものだ。
 見たいテレビも見られず、どうしても知りたかったドラマの最終回だけは、ビデオに録画することを許されたものの、それさえ見る時間がない。
 おまけに、それだけ雑用が増えると粗相も増えてしまい、茜が七世を叱る機会も増やしてしまう。
 お尻が真っ赤に腫れるまで叩かれるお仕置きに対する恐怖と四六時中茜に監視されているような状況の中で、なんとか持ちこたえてこられたのも、母が作ってくれる栄養ジュースのお陰だったのかも知れない。
 母が作ってくれる栄養ジュースは、疲れた体を驚くほど癒してくれ元気になるのだが、同時に一つの悩み事を増やすこととなった。
 夜、なかなか寝付かれないのだ。体が熱く昂揚し、特に恥ずかしい部分が、生理の前に起きるようなあのむず痒いような感覚を何倍にもした痒みに襲われる。
 まだオナニーもしたことがない七世は、その疼きを鎮めることもできずに、悶々とした朝を迎えるのであった。
「ええッ、まさか……」
 朝目覚めた七世は、股間に冷たい感触を覚えて、驚いて飛び起きた。
 パジャマを脱いでパンツを見てみると股間の部分だけがじっとりと濡れていた。
『ああ、どうして……』
 慌ててパジャマのズボンやシーツを調べてみたが、恐れていた跡は無かった。そう、オネショをしてしまった訳ではないのだ。だが下り物にしては汚れが多すぎる。
 どうせ洗濯をするのは自分だからいいのだが、こんな事がおば様に知られたら、また虐められる。
 しかし、そんな少女の悩みと裏腹に、日増しに股間を濡らす汚れは多くなっていった。

 

 

 そんなある日、テレビの収録もない七世が学校から帰ってくると、
「いいこと、私が居ないからってサボるんじゃ無いわよ……」
 と、釘を刺すように言って、茜が入れ違いに出掛けてしまった。なんでも同窓会があるとかで、夜遅くまで帰ってこないと言うのだ。
「あ〜あ、いっちゃった……」
 久しぶりに茜の監視から解放された七世は、部屋着に着替えるとホッと胸を撫で下ろしていた。
 一人で居られることが、こんなに気が楽なこととは、思わなかった。しかし、気を緩めてばかりではいられない。茜が帰ってきたら厳しいチェックが待っているからだ。それでも、いちいち文句を言われながらお仕置きの恐怖に脅えて働かされるより、随分と楽であった。
 手早く洗濯や掃除を片づけると、久しぶりに自由な時間ができた。
「そうだ、あのドラマ……」
 録画しておいたビデオを見る絶好のチャンスだった。
 ビデオデッキの横に無造作に積まれたビデオテープの中から、お目当てのテープを探す。七世と書かれたテープだ。
『今日なら、誰にも邪魔されずに見られる……』
 そう思った矢先だった。ブラウン管からは見なれぬ映像が流れてきた。
「え、なにこれ……」
 画面では一人の裸の少女が両脚を開いて座っており、その両手を股間にもっていき激しく動かしている。そしてスピーカーからは、何とも切ない呻き声に似た声が流れ出したのだ。
『やだッ……これって、オナニー?……』
 七世は、凄く汚い物を見てしまったような気分になり、ビデオを止めようとリモコンに手を伸ばした。しかし、七世の眼はテレビの画面に釘付けになったままだった。
 それは、その画面があまりにも異様な雰囲気だったからである。少女は確かにオナニーをしていた。しかし、その顔は羞恥に歪み、つぶらな瞳からは大粒の涙を流していたのだ。
『とうして、泣いているの?』
 不思議に思い、よく見てみると、少女の体は至る所に痣と傷があり、少女が座っているところもどこかのステージのような所でスポットライトを浴びていた。
 そして少女の首には犬に嵌めるような首輪が……。
 画面がズームアウトしていくと、少女の全容とその場所が明らかになった。
 少女がオナニーをしている所はあきらかにステージだ。その証拠に、少女を取り囲むように大勢の人の頭が、暗い陰となって画面に映っている。
『ああ、なんで、あんな大勢の前で……』
 七世は食い入るように画面を見ながら、不思議に思った。小学校も高学年だから、オナニーのことも知識として知っている。しかし、それは凄く恥ずかしい行為と七世は思っていた。
 初潮を迎えてからと云うもの、知識ではそれが女の生理現象だと解っているものの、自分自身が汚らわしく自己嫌悪に陥っていた。
 同時に恋愛に対する憧れも膨らんでいったが、性に関することには、同様な嫌悪感を抱いていた。だから、オナニーさえもできずにいたし、画面の少女がしていることも理解できずにいたのだ。
「……ビシッ……」
「ほら、手を休めるな……気をやるまで許さないぞ」
「ヒイッ……します……しますからぁ……」
 しかし、その疑問も全て解消した。少女は無理矢理大勢の前でオナニーをさせられているのだ。
 その証拠に、少女のMの字に開いた脚は、縄で縛られていて、その背中にステージに立った男から鞭を浴びせられている。
『なんて、酷いこと……』
 七世が悲壮な思いで見つめる中、画面の少女は恥ずかしい声を上げながら、昇り詰めていった。
『これが、イクッってことなの?……ああ、なんてこと……』
 七世は、少女が絶頂に達するまで見てしまうと、慌ててビデオを消した。しかし、いけない物を見てしまった罪悪感とは裏腹に、いつまでも収まらない胸の鼓動を感じていた。
 そしてその夜、七世はなかなか寝付けないでいた。
 最近は、寝ようとすると胸の鼓動が高鳴り、股間が熱を帯びたように熱くなる日が続いていたのだが、今夜は特別な疼きに苦しんでいた。
 目を閉じるとあのビデオの映像が浮かんでくる。
『ああ、どうしてあんな恥ずかしいことを強要されているのに……』
 七世は、夕方見てしまったビデオから離れられない。
『あんなに大勢の前で……あんなの恥ずかしすぎる……』
 七世の意識は、いつしかビデオの少女を自分と置き換えていた。鞭打たれながらオナニーを強制される少女が、茜にパンツも脱がされてお尻を叩かれる自分と重なっていたのだ。
『ああッ……許してッ……もうぶたないで……』
 夢とも現実ともつかない微睡みの中で、七世の手は股間にのびていた。
『あああッ……な、何?……気持ちいいッ……』
 七世は初めて感じる快感に、股間から手を離せなくなっていた。そして、手はパンツの中に入り、熱く疼いているワレメをじかにまさぐり始めていた。
「あああッ……ううッ……」
 指先がじっとりと濡れ始めたワレメの中に入り、快感の壺を探り当てると、七世はベッドの中で思わず声を上げていた。
『ゆ、許してくださいッ、もう粗相はしません……だからこんな恥ずかしいこと、させないで……』
『フン、感じている癖に何を言っているの。ほら大勢のお客さんが恥ずかしい処を見ているのよ……』
「うあああッ……そんな、見られてるッ……あああッ……ご免なさいッ……許してッ……うううッ……』
 痺れるような快感の中で、七世は粗相をした自分があのビデオで見たステージでオナニーをさせられているところを想像していた。
 初めて知る性の快感。しかもそれは屈折した想いの中で覚えてしまったものだった。
 もともと感じていた性への罪悪感と嫌悪感が七世を苛み、想像以上の官能の激しさに、さすがに最後まではいけなかったが、熱い疼きを収める事ができた七世は、深い眠りについていった。

 

 

 柳田家に、美人の母娘が嫁いできたことは、町内の噂になっていた。
 特にその娘がテレビでも見るジュニアアイドルの岩井七世であることから、庄司のことをヤクザ者と言って敬遠していた者達までが、様子を伺うようになっていた。特に商店街の連中は、可憐な七世を一目見ようと、今まで行かなかったご用聞きに伺うようになっていたのである。
「ちわ〜。三河屋です……」
 勝手口の方から、商店街にある酒屋がご用聞きに来た声がした。三河屋の主人、小峰政吉が直々の訪問である。
「ほら、酒屋さんよビールが少なくなったから、注文しといで……」
 と茜に言われて、七世は「はい」と小さく返事をすると、小走りに台所へと急いだ。ゆっくり歩いて行こうものなら、またお仕置きされるからだ。
「はい、ただ今……」
 返事をしながら台所の勝手口へと急いだときである。
「きゃああ〜……」
 七世は、政吉の目の前で足を滑らせると、見事にひっくり返ってしまった。
 仰向けに転んだ七世は、頭を打ちつけまいと、体を海老のように丸めると、か細い両脚を開いて天井に向かって突き上げるような格好になったのだ。
 もちろん可愛いミニのプリーツスカートは、派手に捲れてしまい、酒屋の前にパンツを丸出しにしてしまった。
「まあ、なんて、はしたない格好を……」
 七世の悲鳴に台所に入ってきた時、哀れな美少女は、酒屋のおやじの前で寝そべってスカートを捲ると、パンツ姿の股間を酒屋に見せびらかしているような格好にも見えたのである。
「キャッ……」
 七世は自分の恥ずかしい格好に気付き、慌ててスカートを戻すと、その場に座り込んでしまった。
『ああ、見られた……七世の恥ずかしい処……』
 七世は耐えられない羞恥を覚えると共に、ゾクッと身震いするほどの快感を感じていた。
 呆気にとられた政吉が、みるみる鼻の下をのばすのを、茜が注文を言い渡して追い返すと、七世には厳しいお仕置きが待っていた。
「まったくスカートを捲り上げて男を誘惑するなんて……いったい誰から教わったのかね……」
「そ、そんな、誘惑したなんて……転んだだけですッ……わざとじゃありません……」
 必死に弁解する七世の髪の毛を掴んだ茜は、まだ小学生の幼い体を引きずるように居間へ連れ込むと、床の上に放り投げた。
「フン、わざとじゃなければ、あれはなんだい? パンツを見せるだけなら兎も角、男の前で股を開くなんて……お前は生まれついての露出狂だとでも言うのかい!」
 言いながら茜は、四つん這いになった七世のスカートを捲り上げ、愛らしい木綿のパンツをズリ下げると、いつものように可憐な桃尻を叩き始めた。
「ヒッ……違いますッ、七世、そんな女の子じゃないよ……ヒイイーッ……ごめんなさい、もうしません……ヒーッ……」
 どんなに謝っても無駄だと知りつつも、七世は泣きながら謝った。だが、そんな七世に、茜は残酷な罰を言い渡しながらお尻を叩いていく。
「フフフ、そんなに恥ずかしい処を見せびらかしたいのなら、これから家にいる間はノーパンでいさせてやるよ……ご用聞きが来たら、スカートを捲ってお前の恥ずかしい処を見せておやり……」
「うああッ……そ、そんな恥ずかしいこと……許してッ……それだけは許してください……」
 お尻を叩かれながら、七世は必死に哀願した。
 これではまるで、オナニーをしながら想像していた通りではないか。あのビデオの少女と同じように、あかの他人に女の子の一番恥ずかしい処を見せるなんて、現実には絶対できないことであった。
「フン、見せるだけで不満なら、ご用聞きの前でオナニーしてもいいのよ……」
 茜はさらに幼い少女を追いつめるように言い放った。
『ああ、人前でオナニー……そんな、そんな……』
 まるで昨夜の秘め事を、覗き見されていたかのように、恥ずかしい想像を言い当てられて、七世の胸の鼓動は太鼓の乱れ打ちのように高鳴っていった。
『どうやらあのビデオの効き目が現れてきてよね……フフフ、この娘ったら、お尻を叩いただけで感じているわ……』
 まだ小さな尻たぶが真っ赤に腫れあがる頃、お饅頭を重ねたように綺麗に閉じられたワレメから、透明な液体が滲み出てきたことを、茜は見逃さなかった。
 そして長く恥ずかしいお仕置きを終えた七世に、茜は本当にパンツを脱ぐように言ったのだ。
「ああ、お姉様……お願いです、七世にそんな恥ずかしいことをさせないでッ……」
 膝まで降ろされたパンツをかばいながら、七世は必死に哀願した。
「フン、馬鹿ねえ。そんな世間体の悪いこと本当にさせる訳無いでしょ……それでなくても貴女は有名人なんだから、そんなことされたら良い笑い物だわ……」
「ああ、だったら何故……」
 七世は茜の言葉に、ホッと胸を撫で下ろしながら、それでもパンツを脱げと言う茜の言葉に疑問を抱いた。
「何故?……躾のために決まってるじゃない。来年は貴女も中学生よ。少しは女の慎みというものを持って貰いたいものだわ……パンツを履いていなければ、少しは大人しくするでしょ?」
 茜はそう言うと、七世の脚から無理矢理パンツを剥ぎ取ってしまった。そしてついでにスカートも脱がせると、七世のミニスカートを更に挟みで切り込んで、まるで腹巻のように短くしながら付け加えた。
「学校から帰ったら、このスカートに着替えるんだよ。これ以外のものは許さないからね」
 渡されたスカートを腰に当てた七世は、ワッと泣きだした。
 極端に丈の短くなったスカートは、そのまま履けば可憐な尻たぶはおろか、生えかけたばかりの恥毛にけむる秘丘までも丸出しになる代物だった。しかも、下着を履くことさえも許されない七世にとって、それは女の子の一番恥ずかしい部分を見て下さいと言わんばかりなのだ。
 これでは、いくら慎み深い女になるための躾だと言われても、納得できない。
「恥ずかしけりゃ、こうして履けばいいんだよ」
 言いながら茜に履かされて立ち鏡の前に連れてこられた七世は、再び涙を溢れさせて、声も出せずにか細い肩を震わした。
 鏡に写った自分の下半身は、帯のように短くなったスカートが、腰のチャックを半ばまで下ろされて、腰骨のところでかろうじて止まっているだけだった。
 確かにスカートの丈は股ぐらを隠せるところまで下がったが、チャックを降ろしているのでウエストの部分は前後に垂れ下がり、可憐なお臍どころか十二歳の青白い下腹が殆ど丸出しになっていた。
 秘丘を覆う恥毛が、まだ生えだしたばかりで少なかったから見えないものの、後ろ側は可憐な桃尻のワレメが覗いているのである。
「ほら、今流行の臍だしルックじゃない……でも屈むときは注意しなさいよ……」
「ああッ……」
 姿見の前で、悪魔の微笑みを浮かべる茜に、七世は何も言えなかった。そしてこれから幼いジュニアアイドルは、傍目も驚くような挑発的な姿で過ごすこととなる。
 下着無しでこんな恥ずかしい格好をすることは、それだけでもまだ小学生の恥ずかしがり屋の少女にとって、拷問そのものであった。
 夜になれば義父も帰ってくる。父親を出迎えるのも躾の一つと言われて義務づけられていたのだ。
 そしてその時が訪れた。
 帰ってくるなり玄関で出迎えている七世の姿を見て、義父の庄司が思わず息を呑んだ。
「ああッ……七世ちゃん……」
 直立不動の姿勢で立っているものの、可憐な顔を真っ赤にし、殆ど丸出しの素足を震わせている姿に、庄司は茜の仕業だとすぐに理解した。
『フフ、茜のやつ、なかなか楽しませてくれるじゃないか……』
 心の中で笑みを浮かべた庄司は、玄関に上がるなり立ち竦む七世に、
「おお、これが流行の臍だしルックというやつかい? それにしても、テレビに出ているアイドルは、大胆だな」
 庄司は臍から下の青白い下腹を堪能すると、七世の後ろに回って、上から可愛らしい桃割れまで覗かせる七世の尻たぶを無遠慮に覗き込み、その桃尻をポンと叩いた。
「ヒイッ……」
 裸にされたお尻を異性の手で叩かれて、七世は思わず悲鳴を上げる。すると、今度は、
「ごめん、ごめん……痛かったかい」
 庄司は中年の嫌らしさを丸出しにして、まだ硬い小学生のお尻を撫で廻し、その肉の感触を楽しみだした。
「ほう、可愛いお尻が丸見えじゃないか。最近の女の子は大胆なんだね。それにしても凄いミニスカートじゃないか……」
 言いながら、今度は剥き出しの太股にまで手を這わして来た。
「ヒイッ……い、いやッ……お父様、やめてッ……」
 七世は、恥ずかしさとおぞましさに可憐な美貌を真っ赤にして叫んだ。いくら新しい父親だと言っても、七世にとっては、ただの中年のおやじなのだ。
 いくら母が愛した人だと思って、良い娘になろうと思っていても、こんなに露骨に男の手で触られては、たまったものではない。
 しかし、庄司はそんな七世の恥ずかしがりながら身をくねらす仕草がたまらないと、執拗に若い肌を撫で廻し、
「おや、パンツはどうなっているんだ?」
 と、言いながら腹巻のようなミニスカートをズリ上げてしまった。
「キャアーッ……イヤダーッ……」
 裸の股間をモロに見られてしまった七世は、恥ずかしさのあまり両手で庄司の手を払いのけ、悲鳴を上げて逃げだした。しかし、一瞬ではあったが女の子の一番恥ずかしい部分も庄司に見られてしまった。
 七世は自分の部屋に戻るなり、ベッドに身を伏せて泣きだした。
 ここにもまた、嫌らしい悪魔がいたのだ。
『ああッ、お母様……七世、どうすればいいの……七世耐えられないよ……』
 七世は泣きながら激しく疼きだした股間に手を伸ばしていた。
 お仕置きをされながら茜に恥ずかしいことをさせると言われ、そして今、現実に恥ずかしい思いをした七世は、それだけでいつもよりも増して股間が激しく疼き出すのを止められずにいたのだ。
 お尻を叩かれているときにも感じてしまった。
 そして、ご用聞きの前でオナニーをさせると脅されたときも……。
 さらに義父の庄司にお尻を触られ、丸出しの股間を見られたときは、死にたいぐらいの羞恥に襲われながらも、ジンジンと痺れるようなほど激しく感じてしまったのだ。
 あのビデオがトラウマとなって、オナニーがしたくなるようになったことも、強力な媚薬が栄養ジュースの中に仕込まれていることなど知らない七世は、どうして、そんな恥ずかしい思いをする度、感じてしまうのか判らなかった。
 ただ、いけないことだと知りつつも、オナニーをしている間は全て嫌なことを忘れられた。いや、正確には、嫌なことや恥ずかしいことをさせられていることを思い浮かべながらのオナニーが、たまらないほど気持ちよかったのだ。
 まだ幼い七世は、絶頂に達することまでは知らなかったが、感じながら心地よい疲れの中で眠りにつくことは覚えていた。そう、あの衝撃的な母の姿を見てしまうまでは……。

 

 

 いけない悪戯が毎夜の楽しみとなった頃、お風呂から上がって、母が作ってくれた栄養ジュースを飲んでいた七世に、茜が声をかけた。
「七世、明日はテレビの収録があるんでしょ……」
 小学生の七世は、有名なジュニアアイドルと言えども学校を休むわけにはいかない。夜に働くことも労働基準で禁止されている少女には、休みの日か学校が終わってからの時間しかタレントとしての活動ができないのだ。
「あ、はい……明日は少し遅くなりますが、仕事が終われば真っ直ぐに帰ってきます……」
 躾と称しての家事は、たとえタレントの仕事がある日でも免除されるものではない。
「そんなことは当然よ……でも、帰りが遅いのなら洗濯はできないでしょ……今からやっておきなさい……」
 たしかに遅く帰ってくれば、掃除や洗濯がやりにくくなる。それでも七世は食事の支度をしながらこなしてきたのだ。
「ああ、でも……」
 今から洗濯を始めれば、幾ら乾燥機を使ったとしても二時間近くかかるだろう。もう十時を回った時間からでは、小学生の七世にとっては、遅い時間なのだ。
「あら、今日は貴女のお母さんも早く帰ってくるって言ったから、合わせてあげようと思ったのに、それも嫌なのね……」
 と、茜が嫌みたっぷりに言った。
 いつもは七世が寝付いてからの深夜にしか帰ってこない恵子だった。母とは朝の僅かの時間しか言葉を交わすこともできないでいた。
「本当に、お母さんが……」
「ええ、もうじき帰ってくるはずよ……どうなの、するの、しないの……」
「はい、洗濯させてください……お姉様、今日の内に洗濯を……」
 七世は縋りつくように言った。たとえ洗濯をしながらでも、母と話がしたかったのだ。
「そう、じゃ、お願いね。私は先に寝るから……」
 茜はそう言い残すと、すたすたと自室に戻っていった。
 いつもは早く寝ろとうるさい茜だったが、優しいところもあるものだと感謝しながら、浴室の横に置いてある洗濯機の所へといくと、そこには山のような洗濯物が置いてあった。
『ああ、これでは二時間じゃ終わらないわ……』
 そう思いつつも、それだけ母と話が出きる時間が増えたと、七世は純粋に喜んだ。
 洗濯を始めて間もない頃、茜が言ったように母の恵子が戻ってきた。
 養父の庄司が居座る居間では、心おきなく甘えるわけにはいかなかったが、それでも母がお風呂に入っている間は、語り合うことができた。
 他愛もない会話であったが、ゆっくりと母に甘えるのは久しぶりである。茜に対する愚痴も言えたし、七世は満足であった。
 全ての洗濯を終えてたたみ終えて自室に戻った頃には、時計の針は夜中の一時を回っていたけど、七世は幸せな気分でいっぱいだった。
 それに先程、母の手から注いで貰った今夜二杯目のジュースが、美味しくて、今夜はあのいけない悪戯をしなくても眠れそうだった。
「七世、起きなさい……なんなの、あの洗濯物は……」
 やっと眠りについた七世を叩き起こしたのは、茜の怒鳴り声だった。
「あ……はい、お姉様……」
 七世は飛び起きると、そこには洗ったばかりの洗濯物を抱えた茜が、仁王立ちになっていた。
「まったく、洗濯物もまともにたためないなんて……」
 と言いながら、せっかくたたんだ洗濯物を放り投げた。
「ああ、ご免なさい……」
 いったい何処がいけなかったのかも判らず謝る七世に、
「まったく、安心して寝てもいられないわ……たたみ直したら、ちゃんと片づけておくのよ……」
 茜は言い捨てるように言うと、さっさと自室へ戻って言ってしまった。
「ああ、酷いよ……」
 たたみ方が悪いと言っても、何処が悪いかも言わずに行ってしまった茜に、七世は嘆いた。まさに虐めとしか思えない仕打ちだ。
 しかし、母と話ができたのだと自分に言いきかせると、七世は床に散らばった洗濯物をたたみ直して、一階の風呂場へと降りていった。
 そして、たたみ直した洗濯物を風呂場の脇に置いた帰りのことだった。
 二階の自室へ戻ろうとしたときに、母のすすり泣くような声が聞こえてきた。
「あれ? お母さん……」
 掃除の時も、絶対に入ってはいけないと言われていた母の寝室。その寝室のドアが僅かに開いていて、細い隙間から灯りが漏れていた。
 七世は恐る恐るその隙間を覗き込んだ。
「…………」
 そこには、幼い少女が信じたくない光景が、広がっていたのだった。


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