『芽以・劇団哀奴留(アイドル)』
  第二章 奴隷哀奴留の契約  
※※ 査問会 ※※

 自分のことを露出狂の淫乱なマゾだと嘘の告白をさせられ処女まで奪われた芽以は、寮があるビルの地下室に作られた鉄の檻の中で、朝を迎えていた。
 結局、社長の狭山に犯された後、劇団長の斉藤や劇団員の山崎にまで激しく責められながら犯されて、恥辱の取調は終わったのだが、解放されて連れてこられたのが、コンクリートと鉄の檻に囲まれた地下の牢獄であった。
「ほら、何時まで寝ているの! 早く支度をしなさい!」
 アヤの怒鳴り声で、芽以は質素なベッドから飛び起きた。逆らえばどうなるかを嫌と云うほどその身体に覚えさせられた芽以は、アヤの顔を見るなり震え上がってしまう。
「ああ、ごめんなさい……」
 何も悪くないのだが、芽以の口からは咄嗟に謝罪の言葉が出てしまった。全ては昨日一日で誰も助けてくれないと云う恐怖を植え付けられてしまった芽以だからであった。
 ベッドから起きあがると、地下室の隅にあるシャワールームへと連れて行かれた。
 まだ身体の節々が痛む。股間には何かが挟まっているような重い痛みが走り、まともに歩くこともできない。特に勃起させられたまま虐め抜かれた乳首とクリトリスは、ズキズキと未だに痛んでいる。
 だが、シャワーを浴びせて貰えるのは嬉しかった。昨夜は汚れたままの身体で泥のように眠ってしまったからだ。
 男達の臭いが染み込んだ身体を洗い流していると、自然と涙が溢れてくる。芽以はその臭いを擦りおとすように、石鹸の付いたタオルでゴシゴシと身体を洗っていった。
 シャワールームから出ると、事務所の専属と称するメイク係の女性が濡れた髪の毛をブローし、中学生らしい淡いメイクを施してくれた。
 可憐なジュニアアイドルに仕上がった芽以に、アヤが首輪を填めて、その引き綱を引っ張って壁に埋め込まれた鏡の前に立たせた。
「あら、可愛い奴隷アイドルの誕生ね……」
 綺麗にメイクされた可愛らしい顔とは対照的に、身体のあちこちには無惨な鞭の痕がまだ残っていた。その痛々しい姿に輪をかけているのは、無毛にされた秘丘だ。
 芽以はその惨めな姿に、また新たな涙を溢れさせていた。
「ほら、何時までメソメソ泣いているの! もう理事の方がおみえになっているんだから、行くわよ……」
 アヤはさめざめと泣き続ける芽以を急き立てるようにしてドアへと向かう。しかし、理事の方という言葉を聞いた芽以が、
「り、理事の方って、どう云うこと……ですか?」
 芽以は叫び、そして慌てて敬語で聞き直した。
「どう云うことって、貴女の処遇を決めるために集まっていただいたんじゃない……貴女の全てを見ていただくのよ」
 アヤはそう言って、芽以の首輪の引き綱を引っ張って、無理矢理にでも連れて行こうとする。
「ああ、待って……他の理事の人には言わないって言ったじゃない……それにこんな格好で出て行ったら、変態だと思われます……」
 理事の人が一体何人居るのかは解らないが、また見知らぬ人達に恥ずかしい姿を晒さなければならないと知って、芽以は必死に抵抗した。
「あら、芽以ちゃんは露出狂なんだから、裸の方が嬉しいでしょ……」
 だが、アヤは冷酷にもそう言い放つ。
「そんな……あれはアヤさんが……いえ、ああ言うしかなかったからです……お願いです……知らない人達の前に裸で出さないで……」
 芽以は嘘の告白をしたことを、アヤのせいだと言いかけたが、慌てて訂正すると、コンクリートの床に土下座をして懇願した。
 ここでアヤを怒らすわけにはいかない。あれだけ非情な仕打ちを平気でする女だ。逆らえば逆らうほどより酷いことをされることは火を見るよりも明らかであった。
「あらまぁ、天下のジュニアアイドルさんが、私の様な売れない女優に土下座をするなんてね……それ程言うなら、レオタードぐらい着させてあげようかしら……」
 誰もが憧れるジュニアアイドルの黒河芽以が、土下座までするようになったことに気をよくしたアヤは、そう言いながら小さく縮まったレオタードを取り出してくれた。
『ああ、良かった……レオタードだけの姿で理事の人達に会うのは恥ずかしいけれど、裸を見られるよりはずっとましだわ……』
 芽以は、また昨日のような酷い辱めを、見知らぬ理事の人達の前でされるのではないかと、内心恐怖におののいていたのだが、レオタードと云えども着衣を許されたことに、ホッと胸を撫で下ろしていた。
 理事と云えば、劇団の運営に寄与してくれる人達ではあるが、基本的には部外者である。さすがにアヤも、情報が漏れるおそれがあるそんな人達にまで、恥ずかしい姿を見せようとは思わなかったものだと、芽以は思った。
 清純可憐が売り物のジュニアアイドルが、実は露出狂のマゾたと云うことが世間に知れたら、芽以自身も破滅だが、アヤにとっても脅迫するネタが無くなってしまうことになる。
 そして理事の人達に良い印象を与えれば、きっと助けになってくれる人が現れるだろう。
 そんなふうに淡い期待を抱いた芽以いてあったが、それも手渡されたレオタードを見るまでのことであった。
「こ、これは……」
 アヤに手渡されたレオタードは、芽以がいつもモダンバレエのレッスンで着ているような、肩から手首までを覆うようなタイプではなく、肩ひものあるスクール水着のようなものだ。
 さらにその生地ときたら、荒い網のように素肌が透けて見えるものではないか。これでは裸でいるのとほとんど変わらない。
 しかも、生地の部分が極端に少ないことを訝った芽以が、レオタードを拡げてみると、背中の部分が大きく開いており、なんと胸の部分と股間の部分が大きく刳り貫かれていて、ポッカリと穴が開いているである。
 それは、女の子の恥ずかしい部分をさらに強調するように露出する、卑猥なレオタードであった。
「ヒイーッ……嫌ですッ……こんな恥ずかしいの……着れません……こんな……こんな……」
 芽以は叫びながらレオタードをアヤに投げつけると、必死になって逃げようとした。理事達の前で、何をされるかをあのレオタードが物語っていたからだ。
 また昨日のように陵辱の限りを受ける。しかも見知らぬ大勢の人達の前で……。
 首輪の引き綱を引っ張るアヤを反対に引きずるように、芽以は地下室からの出口へと逃げ出した。
 だが後少しでドアと云うところで反対にドアが開き、斉藤と山崎が入ってきた。
「おいおい、何をやっている……理事の方々は芽以はまだかとお怒りだぞ……」
 斉藤達が女二人の綱引きを楽しむように、腕組みをしたままそう言うと、
「ちょっとこの娘を捕まえてよ……力だけは強いんだから……」
 芽以に引きずられるアヤが苛立つように叫んだ。
 芽以も昨日の地獄が、また再現されると知って必死である。だがそれも、男二人の手に掛かってはどうすることもできなかった。
「嫌あッ……ああ、昨日みたいな恥ずかしいことはもう嫌ッ……知らない人の前で辱めないでッ……」
 必死に藻掻き泣き叫ぶ芽以を、男二人は軽々と押さえつけ、羞恥心を煽るだけのレオタードを着せていった。
「嫌だ……こんな恥ずかしいレオタード……ああ、お願いです……こんな姿……恥ずかしすぎるッ……」
 無理矢理着せられたレオタード姿を、鏡の前で見せられた芽以は、改めてその恥ずかしさに泣いて懇願した。
 白い素肌を包む黒い編み目のレオタード。
 そしてその大きな穴からは白く幼い乳房と、恥毛を失って幼女のように丸出しになった股間のワレメが、丸出しになっていて裸でいるよりも恥ずかしい姿になっていた。
「フン、よくも逆らってくれたわね……覚えてらっしゃい、本当の恥ずかしさと云うもの思い知らせてあげるわ……」
 思わぬ抵抗に会い、斉藤達にまで笑われたアヤは、鬼のような形相をして芽以に言うと、棚に置かれたガラス瓶を持ってきて、芽以の前に突きつけた。
「これがなんだか判る? 貴女のような生意気な女の子を、とっても素直な女の子にしてくれる薬よ……でもあんまり我慢しすぎると、本当に気が狂っちゃうから気をつけなさい……」
 と言いながら、瓶の中からゼリー状の液体をすくい取って、芽以の乳房と股間に塗り付けていった。


 レッスンルームでは五人の理事達が、中学生の可憐なアイドル黒河芽以を待ちかねていた。
「おい、何時まで待たせる気じゃ……芽以はまだかね……」
 の中央に並べられた椅子にふんぞり返る佐々木が、傍らに立つ狭山に静かに尋ねた。
 佐々木は理事長の狭山に次いでの年寄りだが、禿げ上がった頭と若い頃から鍛錬を惜しまなかった引き締まった体つきは、佐川同様に未だに精力絶倫であることを誇示しているようであった。
「まあまあ、焦らないでくださいよ。これから十三歳の身体を好きなだけ嬲り者にできるんだから……」
 大事な金蔓である理事を怒らせないように、やんわりと諌める狭山であった。
 しかし、昨日は昨日で憧れの黒河芽以が涙を流しながら気を遣るシーンを、指をくわえて見ているだけで我慢させられ、今日は今日で幼い身体を虐待されながら処女を犯されるという、彼等にとってこの上もないビデオを見せつけられているだけに、一同の昂奮は止めようもない。
「そんなこと言ったって社長、貴方はもう芽以ちゃんを楽しんでかも知れないが、我々はまだなんだ……」
「そうだよ。大体、我々より先に劇団員に味見をさせるなんて……いったい、あんたの所に幾ら払ったと思っているんだ……」
 自分達がおあづけを食らっている間に、斉藤や山崎が先に手をつけたことに腹を立てている高嶋と松澤が狭山にくってかかる。
 高嶋は、都内にある大きな総合病院の院長で、年の頃は五十を越えたばかり。穏和な顔立ちは、如何にも誠実な医師としての貫禄を醸し出しているのだが、その仮面に隠された素顔は、病院の地下に人体実験室を持つ残酷なサディストである。
 すぐに金の話をする松澤は、某大手出版社の社長であり、根っからの商売人であった。良く言えばえびす顔、悪く言えば好色漢をそのまま現したようなスケベ顔の彼にも、ただの女好きではない秘密が隠されている。
 以前は系列の出版社からロリコン雑誌を出版し、現在では少女向けの漫画やファッション誌を出版することに熱意を傾けている彼は、隠れたロリータ愛好者であったのだ。
 もうじき現れる芽以とも、少女向けファッション誌の撮影で何度も顔を合わせている。いつかはこの少女を自分に絶対服従する性奴隷に調教したいと思っていた彼にとって、今回の理事の話は願っても無いことであった。
「ぼ、僕は、ま、まだ信じられませんよ……あ、あの芽以ちゃんが、露出症のマゾなんて……で、でも、本当なら嬉しいな……は、早く本人に会わせてくださいッ」
 昨日、鏡の後ろで幼気なジュニアアイドルが地獄の罠に墜ちる様を、覗き見ていた他の連中とは違って、一人仕事の都合で来られなかった西山は、ビデオと他の理事役の男達から話ばかりを聞かされて、一番興奮しきっている。
 政府高官の二代目である彼は、やはりキャリア組の高級官僚であるが、何事も母親に言われるまま育ってきた彼には性格的に問題があるようだ。
 醜く太った身体と、牛乳瓶の底のような黒縁眼鏡。タオルのようなハンカチでしきりに汗を拭っている姿は、どうみても歳をくったオタクそのものである。きっと勉強すること以外は母親に甘やかされて育てられたのだろう。
 そして、ただ一人口髭を生やし、黒いサングラスで瞳を隠した加賀だけが、腕組みをして黙って待っていた。映画会社のプロデューサーである彼は、芽以を主役にした新しい映画の構想を、自分の世界で練っていたのかも知れない。勿論加賀も、他の理事達と同様に狭山が裏で経営するSMクラブの常連であるから、新しい映画と云っても文芸作品であろう筈がない。
「も、もう少し待ってくださいよ……今、皆さんが悦ぶような支度をしていますから……それより今日は理事の査問会だと云うことなので宜しくお願いしますよ……」
 昨日あれほど虐待した芽以が、アヤを相手に綱引きもどきに暴れていたとはつゆ知らない狭山は、呼びに行かせた斉藤達も戻ってこないことに苛立ちながら、理事達を宥めたとき、レッスンルームの奥の扉が開くと共に、少女の悲痛な声が聞こえてきた。
「お願い……お願いよ……こんな格好で出さないで……」
 首輪の引き綱を持ったアヤを先頭に、両脇を男二人に抱え上げられるようにして、芽以が入ってきた。
「おおッ……」
「これは……」
「芽以ちゃん……本物の芽以ちゃんだ……」
 レッスンルームの中央に陣取る理事達の前に、芽以は立たされると、そのか細い身体をブルブルと震わし、片脚をくの字に曲げて必死に丸出しの股間を隠そうとしていた。
 しかし、どんなに腰をくねらしても幼いワレメまで隠せるものではない。まして後ろ手に縛られているので、膨らみ始めたばかりの幼い乳房は丸出しのままだ。
「嫌あッ、見ないで……見ないでください……」
 俯いたまま弱々しく泣き声をあげる芽以に、理事役の男達も、まさかこんな破廉恥な格好で有名なジュニアアイドルの黒河芽以が登場するとは思わなかったらしく、目を丸くしてアイドルの秘密の部分を見つめていた。


「ほう、さすがに露出狂だと自称するだけあって、凄い格好をしているじゃないか……」
「網のレオタードと云うのがいいですな。しかも、オッパイとあそこを丸出しとは……」
「おケケが無いから、可愛いワレメちゃんが丸見えだ……まだ中学生だというのに、よくそんな恥ずかしい姿で人前に出れるもんですな……」
「ああ、め、芽以ちゃん……ぼ、僕の芽以ちゃんだ……」
 待望のジュニアアイドルを目の前にして、一度はその異様な姿に度肝を抜かれたもの、男達はすぐににやけた顔になって笑いながら言った。
「見ないでッ……ああ、酷すぎるッ……お願い見ないでよッ……」
 芽以は見知らぬ人達にまで女の子の羞恥の部分を見られる恥ずかしさに、狂ったように声を上げ、か細い身体をブルブルと震わした。
 震えているのは恥ずかしさだけではない。丁度網のレオタードから丸出しになっている乳房と、女の子の一番恥ずかしい部分が激しい痒みに襲われ始めていたからであった。
『ああ、痒いッ……ううッ、あの薬のせいだわ……』
 敏感な部分を蝕む強烈な痒みに、少女が襲われていることを知らないのか、
「静かにしたまえ。これから君の査問会を始めるんだ……君は質問されたことだけに答えればいい……」
 と、理事達の傍らに立った狭山が、厳しい口調で芽以を恫喝した。
「さ、査問会……って……私が何をしたと言うんです……だいいち、知らない人の前でこんな格好をさせるなんて酷すぎるよ……ああ、お願い。せめて服だけでも着させてッ……」
 査問会という言葉も知らなかったが、それが裁判のような者が感じた芽以は、すぐに狭山に喰ってかかったが、あまりの恥ずかしさと痒みに、その言葉は哀願へと変わっていった。
「フン、本当は恥ずかしい処を見られるのが嬉しい癖に……貴女がどんな女の子かは、昨日の告白ビデオを見て、皆さん御存知なのよ……」
「ヒッ……そんな……」
 アヤの言葉に、芽以は絶句した。
『ううッ……見られている……あの恥ずかしい姿を……みんな見られている……』
 理事の人達に救いを求めようと思っていた芽以の、一抹の望みも、崩れ去っていくような想いであった。
「酷いッ……あのビデオは見せないって言ったのに……」
 女の子に性的虐待を加えながら、自らの欲情のみ満足させるような男達だ。きっとあのビデオも、都合のいい部分だけ編集して理事達に見せているに違いない。
 芽以は恨みを込めた目で狭山を見つめると、弱々しい声で言った。
 そこには身体を屈服させられた弱みからか、それとも敏感な部分を襲う痒みに耐えきれなくなってきたのか、以前のような勝ち気で勇ましい芽以の姿は見受けられなかった。だが、そんないじらしい抗議でさえ、狭山は許そうとはしない。
「お前は、自分が罪人だと云うことを判っていないのか……お前の身体には二億と云う金がかかっているんだぞ。素直に査問会を受けたくないと言うのなら、違約金を払って、アイドルなんか辞めちまえ!」
「フフフ、違約金は倍返しよ……貴女のご両親にそんな大金、払えるのかしら……」
 狭山とアヤは、震えながらも抗議する芽以に、声を荒げて怒鳴りつけた。
「ううッ……そ、それは……」
 それを言われると、返す言葉は見つからない。芽以は身体の震えを一層激しくして、俯いたまま閉じた瞳から涙を溢れさせた。
 こんな恥ずかしい思いをするくらいなら、アイドルなんか辞めても良い。だが、四億ものお金は、芽以や芽以の両親が、どう逆立ちしても払える金額ではなかったのだ。
「まあまあ、まだ中学生の女の子相手に、そんな無粋なことを言うもんではない……」
「そうだよ。だいいち、この娘の家族が四億もの違約金を払うことなどできないことは、内偵書で判っていることではないか……」
 痛々しいまでに幼い体つきをした少女が、さめざめと涙を流す姿に、理事の松澤と高嶋が、狭山を諌めると、
「芽以ちゃん、我々は何も君を糾弾しようとして理事会に呼んだ訳じゃないんじゃよ……我々は君の将来に融資しているわけだから、君の本当の姿というもの知っておく必要がある訳じゃ。だから昨日のビデオを見せて貰ったのじゃよ」
 と理事長の佐川に次いで年寄りな佐々木が、芽以に優しく言い聞かせた。
「ぼ、僕は、め、芽以ちゃんのファンだよ……だ、だから……力に、力になるよ……」
 と、醜く太った西山が昂奮を隠しきれない声で言った。
「ああッ……ありがとうございます……」
 理事達の優しい言葉に、芽以は僅かな望みを募らせ始めていた。こんな地獄のような状況から逃れられるのなら、西山のような気色の悪い男にさえ縋りたくなる。
「それでは聞くが、君はビデオの中で告白していたように、恥ずかしい姿を見られるのが好きな露出狂で、虐められて嬲り者にされるのが大好きなマゾなのかね?」
 いよいよ核心に触れた質問を高嶋が芽以に聞き正した。
「違うんです……わたし……私、そんな変態じゃありません……みんな嘘ですッ……」
 芽以はここぞとばかりに、真剣な眼差しで理事達に向かって叫んだ。
「ほう……すると、そんな破廉恥な格好をしてることは、どう説明するんじゃ。恥ずかしくないのかね?」
 佐々木が女の子の恥ずかしい部分を強調するように刳り貫かれた、穴開きのレオタード姿を問いただすと、
「こ、これは……あの、アヤさん……アヤさんに、無理矢理着させられたんです……恥ずかしいッ……もう死にたいぐらい、恥ずかしいんですッ……」
 芽以はアヤの仕返しに怯えながらも、ここで本当のことを言わなければ助かる道はないと、決死の思いで真実を訴えた。
「アヤ君。芽以ちゃんはこのように言っているが、どうなんだね」
 高嶋は芽以の訴えをあくまで冷静に聞き入れながら、今度はアヤに問いただす。
「いいえ。この格好は芽以自身が望んでしたものですわ……私は、あまりに恥ずかしい格好だから止めておけと言ったんですけれども、この娘ったら言うこと聞かないんですよ……」
 すぐに芽以が痒みに耐えきれなくなることを知っているアヤは、淡々と嘘をついた。
「嘘よッ……斉藤さんや山崎さんに押さえつけさせて、無理矢理こんな恥ずかしいレオタードを着させたんじゃないッ……誰がこんなの喜んで着るというのよッ……」
 芽以は激しい痒みに耐えながらも、押さえつけられている身体をもがいて、早口でまくし立てる。
「あら、貴女の身体は悦んでいるみたいじゃない……うふふ、身体は正直なようね……ほら、みんな丸出しなんだから、嘘はつけなくてよ……」
 アヤは残酷な笑みを浮かべると、芽以の股間を指差しながら憎々しげに言った。
 丁度その時、指さされた身の股間では、幼いワレメが花開くように拡がり、溢れ出た愛液が内腿を伝って流れ出ていた。
 アヤが芽以の秘処に塗り込んだ秘薬は、強烈な痒みを催すだけではなく、強力な媚薬の成分も含まれていたのだ。そして、激しい痒みの下で芽以自身にも気が付かないうちに、その十三歳の敏感な性器を極度な興奮状態までたかめさせられていたのである。
 すでに可憐な乳首は痛いまでに勃起し、ワレメの中の花びらは、鮮やかなピンク色に染まってその淫靡な肉襞を覗かせている。そして一番敏感なクリトリスは、隠れていた表皮から完全に頭を出して、ルビー色に輝く肉塊を露わにしていた。
「おお、凄い濡れようだ……」
「ワレメが開いて中身まで見えてるじゃないか……」
「凄い……クリちゃんがあんなに大きくなって……」
「ああ、芽以ちゃん……感じているんだね。ああ、凄いよ……見られるだけで、そんなに感じるんだね……」
 少女のあからさまな変化に、理事達が口々に驚きの声を上げる。もう誰の目にも、まだ中学生の少女が、恥ずかしい姿を見られただけで感じてしまったと思われても仕方がないほど、芽以の欲情ぶりは歴然であった。
「ああ、違うのッ……芽以、見られて感じたんでないッ……ああ、これは……アヤさんに、変な薬を塗られたのッ……ううッ……痒いよッ……ああ、信じてッ……芽以は変態じゃないッ……」
 芽以は敏感な部分を蝕む痒みに耐えきれなくなり、それに比例するようにして自分の意志とは関係なく身体が欲情していくことに、気が狂いそうな程の羞恥を覚えながら、必死になって薬のせいだと理事達に訴えかけた。
 しかし幼い芽以が、恥ずかしい反応を顕著に現し始めると、理事達は優しい紳士の仮面をかなぐり捨てて、
「ははは、薬のせいだと……恥ずかしい姿を見られるだけで感じてしまう変態娘の癖に……」
「ビデオで見たとおりですな……フフフ、それにしても凄い濡れようだ。まだ触ってもいないのにこんなに感じるとは。末恐ろしい娘ですよ……」
「変態の癖に、それを人のせいにするとは何と云う娘じゃ……そうか、マゾじゃから、わざと逆らってお仕置きされたいようじゃなぁ……」
「ハハハ、最初から芽以ちゃんが露出症のマゾだって事は判ってたんだよ……何処までしらを切るのかと思ったら、淫乱な処は隠しようがなかったわけですなぁ」
「あああ、ぼ、僕の芽以ちゃん……や、やっぱりマゾだったんだね……ヒヒヒ、たっぷり虐めてあげるよ……」
 と、残忍で好色な顔をあからさまにしながら、幼いジュニアアイドルに詰め寄っていった。
「あああッ……違うのッ……信じてッ……お願い助けてよッ……ううッ、痒いッ……芽以は、マゾなんかじゃないのッ……うあああッ……助けてッ……痒いよッ……」
 もう、純朴すぎた芽以にも、理事達がアヤや社長と同じ悪魔であることに気がついていた。それでも芽以は、そんな男達に助けを求め続けた。いや、求めずにはいられなかったのだ。
 それ程、恥ずかしい部分の痒みは耐えられる限度を超えていて、両手さえ自由であれば、こんな卑劣な男達に見られていたとしても胸や股間を掻きむしっていたかも知れない。
 今の芽以にとっては、痒みから逃れることが全てであり、自分のこと露出狂のマゾだと思われることなど、どうでも良くなりつつあった。
 そしてそれが、これから悲惨な虐待と陵辱を受けることを、芽以自身の口から理事達に哀願させるための、アヤの罠とも知らずに……。


    概要・目次    
恥辱小説の部屋

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