『芽以・劇団哀奴留(アイドル)』
  第一章 罠に堕ちた哀奴留  
※※ 取調 ※※

「どれ、一度すっきりしたと思うから、取り調べを続けるぞ。何でも素直に答えるんじゃよ……」
 可憐な美少女を、指先だけで屈服させた佐川達は、優越感に浸りながら、やっと本題の取調に移った。
「うううッ……酷い……どうして、こんな酷いことをする必要があるんですか?」
 芽以は恥辱の絶頂に達したばかりの身体を奮い立たせ、涙で潤んだ目で社長たちを睨むと、弱々しいが怨めしそうな声で言った。
「何を言っておる。自分からいじり廻しくれと言ったから、サービスしてやったんじゃ……おとなしく取り調べを受ける気がないのなら、お望み通りに拷問をしてやってもいいんじゃぞ……」
 確かに自分の口から言わされたことを思いだした芽以は、それ以上、返す言葉がなかった。彼等なら、本当に拷問までやりかねないと思ったからだ。
 芽以が悔しそうに唇をかんで目を伏せると、さっそく社長の狭山が尋問を始めた。
「まずは、どうして、ここの毛を剃っているんだ?」
 そう言いながら、本来はもう毛が生えていなければならない恥丘から、パックリと開いたワレメの両側を、手で擦りながら言う。
「ああ、それは……」
 斉藤達に剃られてしまったものなのだ。だが、それは言えない。
「芽以は露出狂だから、人にオ○ンコをはっきりと見られたいからだろ?」
 どう答えて良いかも解らない芽以に、斉藤が問いただすと、
「フフフ、それにマゾ奴隷の証として剃っているのよね……」
 とアヤも優しい口調で言う。
「ああ……そ、そうです……」
「そうですじゃわからんよ。アヤ君達が言ったように、自分の口からはっきりと言うんだ」
 目の前のソファに坐った佐川に、柔らかな内腿をつねりあげられた芽以は、苦痛と惨めさに呻きながら言い直した。
「ううッ……め、芽以は露出症なので……オ、オ○ンコを……はっきり見られたいので剃っています」
「言葉が足りないぜ。自分が卑しいマゾだと云うことを自覚するためだろう? それに、ちゃんとオ○ンコの毛と言わないか!」
 脇から胸に手を伸ばした斉藤が、小ぶりながら縄目に絞り出された痛々しい乳房を鷲づかんで、グリグリ揉みしごく。
「あうッ……は、はっきり言いますから、お乳を離して」
 美しい眉をたわめて、芽以は再び偽りの告白をつづけた。
「芽以は、自分が……に、人間以下の卑しい……マ、マゾ……ああ……マゾだということを、毎日自覚するために……オ○ンコの毛を剃っているんです……」
「ほう、自分からいじめられて喜ぶマゾだということ、アピールしているわけだ……」
「では、浣腸までしていたのはどういうわけじゃ……」
 偽りの告白を続けるしかない芽以に対して、今度は理事長の佐川が浣陽までされた事実を突き付けた。
「ううッ……それは……芽以がマゾだから……」
 まさかアヤ達に、無理やり浣腸されたと言えない芽以は、これ以上は言葉が見つからない。そんな芽以に対して、狭山が自分なりの見解を述べる。
「なるほど……露出症で淫乱なマゾの芽以ちゃんは、普通の女の子なら死にたくなるような恥ずかしい思いをしたり、苦痛を伴う惨い目に遭うほど感じてしまい、いつもそんな目に会いたいと思っているんだな……」
 芽以の幼い花びらをいじり回しながら狭山が言うと、
「ほう、それで鏡の前で股を開いた形で自分で自分を縛り、大勢に見られながら誰かに虐められていることを想像しながら、縄のオナニーをしていたという訳じゃな……」
 と、まだ中学生になったばかりの芽以が、普通では考えられないような破廉恥なオナニーをしていたことを、勝手に解釈して佐川が言った。
 いくら嘘の告白を続けなければいけないとはいえ、中学生になったばかりの少女には口にできないような恥ずかしい言葉を並べ、変態的なオナニーをしていたと告白した芽以は、恥辱のあまり激しく泣き出してしまった。
「おいおい、今から泣き出してどうする……聞きたいことはまだまだあるんじゃぞ……」
 と、佐川が言った。口調こそ優しいが、幼い芽以の気持ちなど無視した、冷酷な言葉だ。
「それじゃ、いつからこんな変態でマゾの女の子になったか、説明してもらおうか……」
 と、嘘の告白を続ける芽以には答えられない質問をぶつけてきた。
「ヒッ……ヒイイーッ……そ、それは……あああッ……ヒイイーッ……」
 改めて虐められるのが好きなマゾだと、芽以が告白したのを受けて、社長たちの指は無慈悲にも幼いジュニアアイドルの敏感な媚肉を、痛めつけるように激しく責め嬲り始めていた。
「いくら生まれつきのマゾだと言っても、中学生になったばかりの芽以ちゃんが、こんな変態な訳はあるまい……一体、だれに調教されたんじゃ」
「あああッ……だ、誰って……うううッ……ああ……」
 誰と聞かれても、答えられるはずがない。そこへ、またアヤが、
「フフフ、貴女と木村君が、妖しい仲だったって事、知っているんだから……」
 と、ありもしないことを言った。
「木村君といえば……芽以が前に居た劇団で、演出家をやっていた木村君かね」
「ええ、そうですわ、社長。この娘は、劇団の主役になりたいために、演出家の木村君に色目を使って言い寄ったって、もっぱらの噂だったんですよ……」
「ああ、そんな……ち、違いますッ……」
 芽以は木村の名前が出たとたん、アヤの言葉には逆らえないことも忘れて、激しく否定した。だが、芽以の言葉など端から無視している大人達は、
「ほう、主役になりたいために色目を使ってかね……じゃが、その頃と云えば、芽以ちゃんはまだ小学生だったんじゃないのかね……」
「ええ、しかし小学生といっても、妊娠したり援助交際という名の売春までしている御時世ですからね……とくに業界では、有名になるために身体を武器にすると云うのは、日常的なことですから……」
 平然と芸能界の陰部の話を語る社長達に、芽以は言葉を失っていた。
 芸能界には自分の知らない汚い部分があることを、うすうすは感じていた芽以だが、それをあからさまに言われるとやはり恐ろしくなってしまう。
 しかし、そんな芽以が凍り付いてしまうような恐ろしい話を、アヤがでっちあげて言った。
「でも社長……問題なのは、その木村という演出家が相当なサディストだったですよ……」
「すると何かね。劇団の主役になりたいばかりに、言い寄った相手がサディストだったために、この芽以ちゃんはマゾ奴隷にされてしまったと云う訳かね……」
「ヒイイーッ……違いますッ……木村さんは、そんな人じゃないよ……うううッ……ああ……酷い……アヤさん、酷いよッ……うううッ……」
 木村という名の演出家を変質者のように言われて、芽以は狂ったように叫びながら、必死に否定した。
 まだ小学生の芽以が、大人ばかりの劇団に入った頃、まるで妹のように優しく可愛がってくれたのが木村であった。芽以はそんな好青年の木村のこと、次第に慕うようになり、淡い恋心を感じるようになっていったのである。もちろんそれは、芽以の一方通行の想いであったが、初恋の人とも言える木村のことは、今でも大切な人に違いなかった。
「途中で私が劇団からいなくなったからって、何も知らないと思ったら大間違いよ……貴女が卑しいマゾ奴隷に調教されて、劇団の社長やスポンサーの人達のセックス奴隷をしていたことぐらい、知っているんだから……」
 芽以に反抗されて気分を害したアヤは、マゾ奴隷として調教されただけではなく、ジュニアアイドルになるためにスポンサーや業界の人達に、性奴隷としての奉仕までしていたと声を荒立てて言った。
「ほう、スポンサーや業界の人達にまで虐めてもらっていたのか……まあ、身体を売るだけよりは、効果的じゃな……」
「さあ、これは取り調べなんだから、自分の口から告白しないか……」
 アヤの言葉を真に受けた佐川が、感心したように言うと、狭山までがアヤの話に疑いも持たず、芽以の口から告白を迫った。
「ううッ……違うッ……違いますッ……芽以は、そんな事していません……うううッ……ああ……酷いッ……みんな、嘘よ……あああッ……」
 自分だけなら、どんなに卑しい女の子と思われようと、ここまでくれば覚悟しようと思っていたが、愛しい木村さんや世話になった社長まで貶めるようなことを告白せよと言われても、純情な少女にはできなかった。
 だがそれで許す彼らではなかったのだ。
 これから、まだ幼いジュニアアイドルを利用した計画を実行するためにも、その芽以自身の口から、前の劇団でマゾ奴隷に調教され、売り出すために虐められて悦ぶ性奴隷として、業界の人達に奉仕してきたことを嘘でも語らせねばならなかった。
 そして、誰よりも芽以のことを憎んでいるアヤが残酷に言った。
「フフフ、ほらこの娘はもっと残酷に虐めて欲しいために、わざと逆らっているのよ……そうよね、芽以ちゃん?」
「ううッ……アヤさん、お願いッ……」
 取り調べの中で、アヤがさらに酷い虐めを芽以に加えようとしているのは明白であった。だが、虐められるのが好きだと自分の口から言ってしまった以上、芽以にはどうすることも出来ない。
「フムフム、マゾというのも、案外手を焼くもんじゃの……」
「それで、虐められるのが大好きな芽以ちゃんが、満足するほど虐めるとは、どうするんだ?」
 敏感なオ○ンコを指で虐めるぐらいでは駄目だと言われた社長達は、残酷な笑みを浮かべながらアヤに聞いた。
「そうね、この娘は自縛オナニーをするくらいだから、案外自分の身体を虐める道具を持っているんじゃない」
 アヤはそう言うと、芽以のスポーツバッグを再び調べ始め、バッグの下の方に隠すように入れられていたビニール袋を取り出した。
「やっぱり有ったわ……こんなものを隠し持っているなんて……」
 アヤはそう言うと、芽以の真一文字に開かされた股間の前にテーブルを置いて、ビニール袋から細い鎖のついた小さなリングを三つと柔らかい毛足の刷毛、それに二つの電動歯ブラシが向かい合わせにくっつけられた変な器具を取り出した。
「おい、何だ、それは……」
「さあ、なにかしらねえ……」
 社長の問いに、アヤがとぼけながら答えると、電動歯ブラシのスイッチを入れた。
 ……ブイ〜ン……
 割と大きめな音とともに、歯ブラシが激しく首を振り始めた。
 二本の歯ブラシは、お互い向き合っているので、その先端が微かに触れ合いながら激しく擦れ合っている。
 それは誰が見ても歯を磨くために使われる物ではない事は確かだ。
 その不思議な電動歯ブラシを暫く眺めてたアヤは、社長に渡すと、長いチェーンの先に付いている小さなリングを、しげしげと眺めた。
 よく見ると、三つのリングは二つが少し大きめで、一つが小さい。そして、丸く閉じたリングではなく、ちょうど昔のガスホースをノズルに突っ込み、ホースの上から締めつけるホース留めのような形の極小版をしていた。
 つまり、リングの外側に少し飛び出た二つの突起を、指で挟んで摘むと、リングが広がり、放すと窄まる仕組みになっていた。しかも、そのリングの内側には、1ミリにも満たない長さで髪の毛半分より細いトゲが、無数に付いており、リングで挟んだものが滑らない加工までされている。
 それをじっと見詰めてたアヤが、ハッとしたように、
「判ったわ……」
 と、社長に向かって言った。
「ほら、この娘がレッスンルームで自縛オナニーをしてた時のことを思い出してよッ!」
 アヤはまるで謎を解き明かした名探偵のように、自慢気に笑みを浮かべながら続けた。
「股縄であそこを擦ってただけじゃないのよ……」
 アヤが、そう言うと、
「おおッ、そうじゃ、そうじゃ……この娘はおさねを縄で挟んで擦りつけておったんじゃ……」
 佐川がクリトリスのことを古風な呼び名で言うと、
「フフフ……この黒河芽以は、女の子の身体の中で一番敏感な処を、自分で虐めながらオナニーしていたのよ……」
 そしてアヤは、哀れなジュニアアイドルが、自分の口から露出症のマゾだと嘘の告白をしてしまったことを良いことに、オナニーでさえ、自分自身を虐めながらでないと感じられない、究極の変態に仕立て上げるために、不思議なリングの説明を始めた。
「このリングは、女の子の身体に嵌めるものだわ。この二つは乳首用だわね……ということは、この小さなリングは、ここに嵌めるんだわ……」
 アヤはそう言うと、限界まで割り開かされた芽以の股間に手を伸ばした。
「ヒイッ……」
 女の子のいちばん敏感な部分を摘まれ、その表皮を剥きあげられて、芽以が悲鳴を上げた。仰向けに寝かされているから、アヤが何を取り出したのかは判らない。だがそれが、また死ぬよりも恥ずかしい想いをさせられる道具だということだけは、判っていた。
『……ああ、これ以上、どうしようと云うの……』
 新たな羞恥と恐怖に、幼い身体を震わし始めた芽以を尻目に、アヤは剥きあげた部分に金属のリングを嵌め、その根元深くまで押し込んで装着した。
「うあッ……いッ……な、何をしたのッ……」
 芽以は一番敏感な処が締め上げれ、同時にチクッとした痛みを覚えて、泣きだしそうな声で訪ねる。
「フフフ、貴女が何時もしていることをしてあげただけよ……ほら、嫌らしく硬くしこった乳首にも嵌めてあげましょうね……」
 アヤはそう言うと、惨めに勃起したままの乳首を摘み、リングを嵌めていく。
「ヒッ……ああ……そ、そんな……」
 目の前で乳首を摘みあげられ、その根元を締め上げられる感覚に、芽以は自分の一番敏感な部分にも同じことを施されたことを悟って、絶望的な声を上げた。
 そんな脅える芽以に残酷な笑みを浮かべたアヤは、女の急所言うべき三ケ所から延びる細いチェーンを一まとめにすると、斉藤が舞台の大道具を吊り上げる滑車を、芽以の真上まで持ってきた。
「フフフ、強情を張ればどんな目に会うか、たっぷりと教えてあげる……」
 アヤは残酷に言い放つと、三本のチェーンを滑車から垂れる鎖に結びつけ、ゆっくりと巻き上げていった。
「ああ、そんな……お願いですッ……言う通りにするから……ああッ……ごめんなさい……ごめんなさいッ……ヒイッ……」
 三本のチェーンがピンと張って、乳首とクリトリスが吊り上げられていくと、芽以は慌てて哀願した。
 だが、謝ったぐらいで許してくれる相手ではない。
「嫌あッ……い、痛いよッ……ヒイイーッ……」
 マヤは、まだ小振りな乳房が円錐形に伸び切るまでチェーンを巻き上げた。
「くうッ……痛いです……ああ、お願い、許しくださいッ……千切れる……ううッ……千切れちゃうよ……」
 芽以は必死になって腰を浮かし上半身を起こそうとしているが、太股と腹部を頑丈なベルトで台に固定されていては、起き上がることはできない。それでも急所を吊り上げられる痛みを少しでも和らげようとして、背中を丸めて頭を起こし、悲痛な声でアヤに言った。
「あら、何時も持ち歩いている小道具なんだから、平気でしょ……フフ、また恥をかきなさい……」
 芽以の哀願など平然と無視して、アヤは毛羽だった刷毛を佐川と狭山に手渡しながら、自分と斉藤も刷毛を握って、吊り上げられた幼い乳首を擦り上げた。
「あひゃ……ヒッ……あああ……」
 芽以はか細い身体を”ブルッ”と震わせると、素っ頓狂な悲鳴を上げた。
 ただでさえ勃起した乳首は感じやすくなっていたのが、根元を締め上げられ引っぱり上げられている今となっては、数倍の感度になっていた。刷毛で擦られただけで、目も眩むような快感に襲われ、思わず恥ずかしい声を上げてしまったのだ。
「ほほぉ、リングで締め上げると感度が上がるようじゃな……どれ、この真っ赤になったおさねはどうかな?」
 芽以の股間に陣取っていた佐川は、そう言うと無残なまでに吊り上げられているクリトリスを刷毛でひと撫でした。
「ヒイイーッ……」
 幼い少女の口からあられもない悲鳴が迸り、その幼い腰が”ビクッ”と跳ねた。
 魂を鷲掴みにするような快感が、芽以の脳天を駆け抜けた。縄で擦られるような痛みを伴う刺激ではなく、純粋な快感のみの刺激が十三歳の少女を狼狽させた。
 そして女の反応を見られながら虐められる恥ずかしさと、それをどうすることもできない屈辱に、止めどもない涙が溢れてくる。
「フフフ、また泣き出したわ……露出症の芽以ちゃんは、恥ずかしいと思うほど感じるみたいね……」
 どんなことを言われても、強烈すぎる快感に耐えることなどできない少女を、アヤと斉藤が嘲笑いながら、吊り上げられた乳首までも虐め始めたからたまらない。
 確かに芽以は、強制される快感の洪水に頭の中が真っ白になり、ただ恥ずかしさに泣きながら絶頂へと上り詰めていった。
「ほら、露出狂のマゾの貴女が満足するようにサービスしてあげたんだから、素直に告ッちまいな。こういう風にね……」
 と、芽以に告白の仕方を小声で伝えた。
「……そ、そんな……アヤさん……」
 絶頂に達したまま呼吸も荒く、まだ朦朧とした意識の中に吹き込まれた言葉の残酷さに、芽以が唇を噛みながら涙目を向けると、
「そう、まだ物足りないの……なら、何度でも逝くがいいわ、泣きながらね……」
 と言って、また刷毛で敏感に腫れ上がった乳首を擦り始めた。
 もう耐えるとか我慢するとかの刺激ではない。まともな思考すらできぬまま、またアクメに昇り詰めていく。
 芽以は絶頂に達しても許してもらえず、刷毛の刺激に加えて敏感な腟の内壁まで指で嬲り廻されて、休む間も無く次の絶頂へと昇っていった。
 まさに寄せては返す大波のように絶頂が襲いかかってくるのだ。それは快感と言う名の拷問であった。
「うああッ……や、やめて……言います……あああ……言うから……」
 芽以は息も絶え絶えになりながら必死に叫んだ。
 あの終わりの無い縄での無限地獄が蘇ったのだ。しかも今度はあの時よりも何倍も凄い快感に、すぐに絶頂に達してしまう。これ以上続いたら逝きっぱなしになって、本当に気が狂ってしまいそうで、わずかに意識が残っているうちに、必死になって叫んだのであった。
 可憐なジュニアアイドルの痴態を充分堪能した男達が、刷毛を置いたのは、芽以がもう一度絶頂に達した後であった。
 もう何度絶頂に達したか、判らないほど逝き続けた芽以は、ゼイゼイと肩で息をしながらも、アヤに急き立てられて教えられた嘘の告白を社長や理事長、そしてビデオの前で話し始めた。
「ううッ……わたし、黒河芽以は……劇団で主役になりたいために……ああ……変態だった木村さんに……マ……マゾ奴隷に……ちょ……ううッ……調教していただきました……」
 片思いとは云え、憧れていた人を変態呼ばわりする悲しみに、涙が溢れてくる。
 それでも芽以は、刷毛で逝かされ続ける恐怖に、アヤから教えられた言葉を続けなければならなかった。
「ああッ……芽以は……もともと露出症で虐められるのが好きな変態だったので……劇団の社長さんや幹部の方に……マ、マゾ奴隷として虐めていただきました……芽以が、ジュニアアイドルと呼ばれるようになったのも……こんな嫌らしい真似をしたからです……」
「なるほど。そん汚い手を使って有名になったというわけか……やはり、我々を欺いていたのだ。騙して移籍してきたんだな」
 芽以の告白に、狭山が移籍の真相を糾した。
 無論、それは芽以側の非を認めさせ、この世間的にも有名なジュニアアイドルを、裏では奴隷アイドルとして佐川やロリコン好きの変態おやじ達に提供するための布石であった。
 しかし、芽以の方としては、もうこんな恥ずかしくて辛い想いをするぐらいなら、騙して移籍してきたことを咎められて、芸能界を追放されるほうが良いとさえ思っていたのだ。いや、この羞恥地獄から、一刻も早く逃れたかっただけなのかもしれない。
「はい……申し訳ありません……芽以は騙していました……芽以はアイドルと呼ばれるような女の子ではありません。だから、移籍の件は……」
「ところで、テレビのドラマに出演できたのも、テレビ局の人達にまで、嫌らしい奴隷奉仕をしたって云うのは、本当なの?」
 移籍の件は無かった事にして欲しいと、言おうとした時に、アヤが横から口を挟んで問い質した。
「ああ……そ、そうです……テレビ局の人達にも、嫌らしい奉仕をしました……テレビに出れるのなら、何でもやりました……」
 芽以は、もうヤケクソのように言った。だが、その言葉こそ、狭山達が待ち望んでいた言葉であった。
 そんな事とは知らない芽以は、自分のことを露出症で淫乱なマゾであると言い切ったことで、この地獄から逃れられるものと思っていた。これが単なる序曲であったとも知らずに・・・。


    概要・目次    
恥辱小説の部屋

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