『遥・性奴に堕ちたチャイドル』
  第二章 性奴に落ちた天使  
※※ 散歩 ※※

 泣きじゃくる遙が、喫茶店から叩き出される処を、田辺は正面の公園から眺めていた。
 切り刻まれたセーラー服で、乳房もお尻も丸出しにしたまま、途方にくれる遙の首輪から垂れる引き綱を取り、田辺は公園の陰に遙を連れて行った。
「フフフ、随分と長い間、楽しんでいたじゃねえか。何人の客に可愛がってもらったんだ」
「ううッ……あああ……嫌だぁ……こんなの、もう嫌ぁ……」
 中学生になったばかりの少女には、とても想像すらできなかった数々の陵辱に、遙は気が狂いそうになりながら泣き伏した。
「フン、御主人様の命令を素直に聞けないから、こんな目に遭うんだ……処でバイブはどうした……」
 田代は遙の気持ちなど無視して言った。淫乱だの変態だのと罵られて、放り出されるようにして店を追い出された遙に、おぞましいバイブを自分の手でオ○ンコと肛門に挿入することができる筈など無いことを、十分承知の上で尋ねたのだ。
「……ああ、バイブ……ご、ごめんなさい……」
「なに! 持ってくるのも忘れたと言うのか……御主人様から預かった、大切な道具を忘れてくるとはどういうことだ……」
「ううッ……ごめんなさいッ……べ、弁償しますから……ごめんなさいッ……」
 遙を謝るしかなかった。あの店にバイブを取りに行く勇気など無かったからだ。それに、たとえ店に行ったとしても、素直にバイブを返してもらえるとは思えなかった。
「よし、それなら弁償して貰おう……さあ来るんだ……」
 田辺は首輪から垂れる引き綱を引っ張って遙を立ち上がらせると、公園の出口へと向かった。
「ああ、待って……何処へ行くの……お願いッ……こんな恥ずかしい姿で、連れて行かないで……」
 遙は改めて自分の恥ずかしい姿を思い起こし、男にすがるようにして哀願した。超ミニのスカートは辛うじて裸の股間を隠してはいるというものの、胸縄をかけられた幼い乳房は丸出しのままなのだ。
 しかも、このままではテレビや雑誌で有名な末長遙だと言うことが、すぐに判ってしまう。まるで露出狂の変態だと宣伝して歩いているようなものだ。
「うるさい……露出狂の癖に文句を言うな…………」
「……ああ、お願いです……バレるのは……素性がバレるのだけは……」
 遙は先を急ごうとする田辺にすがりついて哀願した。電車の中やさっきの喫茶店でも素性がばれてしまっている。これで大勢の人がいる繁華街を、オッパイ丸出しの縛られた姿で歩いている処を見つかったら……。マスコミで話題になることは間違いないだろう。
「フフフ、そんなに末長遙だとバレるのが怖いのか……それならこれを貸して遣ろう。その代わりオッパイは丸出しにしたままだぞ。少しでもオッパイや股間を隠そうとしたらサングラスを取り上げて、お前が末長遙だと宣伝して遣るからな」
 そう言って田辺は遙にサングラスを手渡した。
 サングラスをかけた遙は、素直に田辺に従わざるを得なかった。
 公園を出ると、人通りがある道に出た。繁華街の外れとはいえ、日曜日の午前中である。すぐに行き交う人ゴミの中に入っていった。
「ああ、こんな……」
 遙は前を見れなかった。膝がガクガク震え、か細い脚が萎えそうになる。田辺に首輪から垂れる引き綱を引っ張られていなければ、崩れてしまいそうなほどだ。
「みんな、遙ちゃんを見ているぜ……」
 田辺が意地悪く耳元で囁いた。
「いやッ……」
 今、自分はオッパイを丸出しの姿を、見も知らぬ人達に後期の目で見られている。そう思うと、全身が羞恥心でカァッと灼けた。
 襟だけが残ったセーラー服。股ぐらすれすれまで短く切り裂かれた制服のスカート。そして丸出しにした幼い乳房を挟むように締め上げる縄衣装。
 奇抜なファッションの若者が多い都心の繁華街でさえ、遙の姿は目立っていた。
「おい、見ろよ。あの娘、オッパイ丸出しだせ……」
「本当だ。縛られているじゃないか……首輪までされて……」
「凄いスカートだな。お尻もほとんどを丸出しじゃないか……しかもノーパンだぜ……」
 遙の姿を目にした人達が、昂ぶった口調で言う。
「露出狂かな……」
「いや、どっかのSMクラブの宣伝だろう……」
「それにしても、可愛い女の子だぜ……サングラスでよく判らないが、チャイドルの末長遙にそっくりじゃないか……」
 若者達は、遠慮もなく近寄って来て俯いた顔を覗き込んでは、真っ赤に染まった顔と丸出しの乳房を舐めるように見て回る。
「……恥ずかしい……」
 遙を極限状態の恥ずかしさで、ほとんど裸の身体をピンク色に染めていく。
『私は露出狂なんかじゃないわ……ああ、見ないで……みんな、私を嫌らしい目で見ないで……』
 駅前の交差点まで来ていた。そこは赤信号で大勢の人々が待っている場所である。
 遙は田辺に引きずられて、信号待ちの一番前に立たされていた。遙の周りからだけでなく、道路の向こう側からも、そして行き交う車からも、遙は見せ物にされていた。
「注目の的だな、遙ちゃん」
「ううッ……こんな……」
 遙は堅く目を閉じて俯いていた。
 それでも、何百という視線が自分に向けられているのが、痛いくらいに判る。
……露出狂の変態女……色情狂のマゾ……
 男達からは犯すような目で、女性からは蔑みの目で、遙は見られている。まるで針のむしろにいる気分だった。
 遙はサングラスの下から止めどもない涙を流したまま、震える脚で歩くしかなかった。


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