第九話 福沢由紀子の巻(第三部)
第五章
再び目覚めた被虐の悦び
第五章 再び目覚めた被虐の悦び ここはどこ.....
由紀子はぼんやりとあたりを見回した。
薄暗い部屋の中だった。天井にぶら下がる蛍光灯、机、本棚、ワードローブ、見覚えのある光景が視界に捕らえられる。
そうか、戻ってきたんだわ.....。
由紀子はまだ覚めきらない意識の中でぼんやりとそのことを理解した。
窓の外は夕闇が迫っており時計は五時を指していた。夕方らしい事は分かったが、何日の何曜日かはまるで見当が付かない。
思考が徐々にはっきりして来ると、今までの記憶が蘇ってきた。
由紀子は加藤と田沢にほぼ丸々二日間、かわるがわる陵辱され続けた。その間服を着る事はもちろん、睡眠を取る事も許されず、大学にももちろん行けるわけがない。
加藤と田沢も仕事にはほんの少し顔を出しただけで徹底的に由紀子を陵辱した。
一ラウンド終わるたびに媚肉ばかりが、身体中に媚薬を塗り込まれ、食事代わりに催淫薬入りのワインを飲まされる。
肌理の細かい滑らかな肌も、可憐な秘肉も徹底的に舐めしゃぶられ、いたぶられた。あげくには二人の肉棒でひたすら差し貫かれ、膨大な量の白濁液を子宮奥へと注ぎ込まれている。
ようやく真夜中に解放された由紀子は、田沢の運転する車でアパートまで運ばれたのだった。しかし車を降ろされた後どうやって部屋までたどり着いたかはどうしても思い出せなかった。
あれからどれくらい時間がたったのかしら。
「うっ.....」
起きあがろうとした由紀子は下腹部に違和感を感じ、顔をしかめた。
股間にゴワゴワする感覚があった。それに膣やお尻の穴までがヒリヒリと痛む。
肌も舐めしゃぶられた後が乾き、引きつるような感覚かある上、ムッと来るような臭いがたち昇ってくる。
由紀子はノロノロと起きあがるとシャワーを浴びるために、浴室へと入った。
服を脱ぐと白い肌のいたるところに赤いキスマークの痕が刻まれていた。パンティの細く括れた部分は田沢達の放出した樹液が逆流したのか真っ黄色に汚れており、恥毛にも白いかすのようなものが付着していた。
恥辱の限りを尽くされた白い肌の汚れを温かい湯が洗い流していく。しかし身体に刻まれた陵辱の刻印はどんなに洗っても消えるものではなかった。
シャワーを浴びた由紀子はまだ滴の残る肌にバスローブを羽織ると、再びベッドに倒れ込んだ。
ベッドの底に吸い込まれて行くような倦怠感に包まれていた。
しかし意識ははっきりしていた。そして身体全体がやるせないほどに熱く疼くのが感じられる。
欲しい、もっともっと犯されたい。
由紀子はバスローブの腰紐を解き、全裸になる。
白い肌のあちこちに残るキスマークが、陵辱の感触を思い起こさせる。
先生、ごめんなさい。折角救い出してくれたのに。わたし、また地獄へ堕ちます。
目尻から一筋の涙が頬を伝い流れ落ちていく。それは昔自分を助けてくれたかつての恩師、加藤に対する裏切りの謝罪と、今までの平穏な生活に決別する涙であった。
涙を拭うと目を閉じ、大きく深呼吸をする。そして再び目を開けたとき、その瞳にはそれまでなかった妖しげな光が宿っていた。
「あああ.....!」
そのままベッドに倒れ込むと、手のひらで身体中を滅茶苦茶に撫で回す。ゾクゾクとする戦慄が身体中に走り、鳥肌が立つ。
「ああっ、イヤッ、やめてッ.....」
田沢と加藤に受けた陵辱を思い起こしながら、豊麗な乳房を鷲掴みにしてこね回す。更に頂点の尖端を指で摘み、コリコリと刺激を加える。
「いや、お願いっ、許してェ.....」
男たちのゴツゴツした手、滑らかな肌を這い回るナメクジのような舌の感触が身体に蘇ってくる。
「だ、ダメッ、あっ、ああっ.....」
更に両手は見事にくびれたウェストラインを滑り落ち、太腿の内側をサワサワと撫でさする。手のひらは往復しながら徐々に上方へ移動していき、やがて指先が秘密の花園を捕らえる。
「あっ、そこはイヤッ、堪忍して...」
左手の指で陰裂を押し開くと、透明な蜜液がドッと溢れ出してきて指先を濡らした。そこに右手の二本の指を当て粘液をからめ取ると、既に充血している花びらに指を行き交わせる。更に肉芽を摘みコリコリと揉みほぐす。
「ああっ!」
クリトリスの皮を剥き先端をトントンと叩くと稲妻のように電流が身体に走る。刺すような刺激はすぐに痺れるような刺激へと変わり、指の先を中心にしてじんわりと全身へと広がっていく。しかしそれでも貪欲に悦楽を求める女体には物足りなかった。
ダメ、こんなんじゃ満足できない。
由紀子はベッドから起きあがるとキョロキョロと辺りを見回した。するとテーブルの上に置いてあった清涼飲料水の小瓶が目に入った。
由紀子はそれをサッと掴むと再びベッドに寝ころんだ。脚を思い切り開くと瓶口を愛蜜でベトベトになっている淫裂へ当てがう。
「あぁっ……!」
可憐な肉襞をまくり上げ、ズブズブと瓶が埋め込まれていく。本物のペニスのようにたぎるような熱さや、ピクピクと蠢く脈動などは望めないが、挿入を求めて疼く肉路にはそれでも今は十分だった。
「い、いやっ、お願い、ああっ、許してっ.....」
瓶の抜き差しを始めると、二人がかりで嬲りものにされたときの感触が蘇った。
「ああ、ううう、いやっ.....うっ、うっ」
肉路を抉る田沢の太い剛直、ネチネチと肌を這い回るナメクジのような加藤の舌。陵辱の記憶が全身に広がっていく。
「うう...ああうっ」
するとやがてあの麻薬的な快美感が身体の奥底からこみ上げてきた。瓶口のデコボコがちょうど子宮入口手前の禁断のスポットに当たる事も手伝って、歓喜の波動が次から次へとわき起こり、全身に広がっていく。
「ああっ、あっあっあっ.....」
切なげに眉を寄せ、何かに耐えるかのような表情で、由紀子は一心不乱に瓶を動かし続ける。ビンを抜き差しするたびにあふれでる愛液がグチュグチュと淫らな音を立てる。溢れ出る蜜液は透明なものから白く濁ったものに変わり、会陰部を伝ってトロトロと菊門の方へ流れ落ちていく。
「ああっ...来る、来るわ!」
次第に高まってくる絶頂の予感に、由紀子は両手で瓶を掴み、一層激しく媚肉の中へと突き立てていく。腰を浮かせて背中を反らし、ボブカットの髪の毛を激しく振り乱す。しなやかな脚を目いっぱい開き、獣のように腰を突き上げくねらせる
「ぉあああ!.....い、イクゥッ!」
キューンと子宮に物凄い快感が込み上げ、瞼の裏で無数の火花がスパークする。細い腰をピクピクとしならせて、由紀子は爛れた悦楽の世界へ昇りつめていった。
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