第一話 野村良枝の巻
第二章 地下室・悲しみのセーラー服
第二章 地下室・悲しみのセーラー服 良枝は目を覚ました。
ここはどこ?私、いったい.....
良枝は目を擦りながら上体を起こし、辺りを見回した。
六畳位の広さの部屋だった。天井の二本の蛍光灯が、部屋をこうこうと照らしている。部屋の中には何もなく、ドアが一つ見えるだけだ。壁や床はコンクリートで、窓もついていない。
良枝は、部屋の片隅に置かれたベッドの上に寝かされていた。何故か身体が重く、少し頭がクラクラする。
確か私、家に帰る途中で.....あっ!
良枝が記憶を取り戻そうとした瞬間、ドアが開いて誰かが入って来た。
「せ、先生!」
入ってきたのは紛れもなく学校の教師である原田だった。しかも上半身裸で下はトランクス一枚という格好である。
その時良枝は今までの事を鮮明に思い出した。
「先生、これは一体どういう事なんですか!」
「ここは俺の家の地下の車庫を改造した部屋だ。手荒な真似をして済まなかったが、こうでもしないと野村に来て貰えないと思ってな」
原田はニヤニヤしながら良枝の方に近づいて来た。いつも学校で会う原田とは明らかに様子が違っている。言いようのない不安が良枝を襲った。
「わ、私をどうするつもりなんですか!」
「一つ部屋に男と女が二人きり、する事と言えば野村の年頃なら分かるだろう。こうするのさ」
原田の手がいきなり良枝のスカートの中に入り込み、艶やかな太腿を撫で回した。
「キャァーッ!」
叫んだ瞬間、良枝は反射的に原田を突き飛ばし、ドアへ向かって走った。
ノブを掴み、力任せに回す。しかしドアはビクともしない。
追い付いた原田か良枝の肩を掴んだ。
「いやっ、放して!」
良枝は原田の手を振り解こうとしたが、男の力にかなう筈もなく、あっけなく引き戻されてしまった。
「あぅっ!」
頬に原田の平手打ちが炸裂し、良枝はベッドに倒れ込んだ。
「ここのドアはちょっと変わっててな、内側から鍵を掛けるようになってるんだ」
「せ、先生、お願い.....変な事はしないで.....」
恐怖に身体を震わせて良枝は後ずさった。
「俺は前からお前のような少女を抱いてみたいと常々思っていたんだ。今まで生徒に手を出すのはまずいと我慢していたが、野村を見たら我慢出来なくなってしまってな」
ついに夢にまで見た獲物が目の前にいる。その感慨が、原田に良枝への思いを迸らせていた。
「これも運命だと思って諦めるんだな。さて、そろそろ脱いでもらおうか」
「いや...いやです!」
誰にも見せた事のない生まれたままの姿を他人の前で晒す、しかもそれが学校の先生だなんて.....。
良枝には耐え難い恥ずかしさだった。しかもその後に何が待っているか位は、良枝の年頃なら十分理解出来た。
「先生、お願いです。堪忍して下さい」
良枝は懸命に訴えた。愛らしい瞳から大粒の涙が溢れ出している。
「起きるまで待ってやっただけでも有り難く思ってほしいもんだな。時間もない事だし何なら俺が手伝ってやってもいいんだぞ」
非情な原田の手が良枝の肩にかかる。
「ま、待って下さい.....!」
良枝は原田の手を遮ると、やっとの思いで言った。
「自分で.....脱ぎます」
蚊の泣くような声で良枝は言った。もうどうしようもない、観念するしかなかった。ただ恐怖の瞬間を、少しでも先に伸ばしたかった。
「そうか、なら俺はここで見物させて貰おう」
原田はその場に腰を下ろし、舐め上げるように良枝を見た。
「さ、始めて貰おうか」
良枝はのろのろと立ち上がった。
良枝も年頃の少女である。オナニーも既に経験していたし、セックスへの興味も人並みに持っていた。しかしまだ十四歳、汚れを知らないバージンなのだ。
しゃくり上げながら、震える手でセーラー服の胸元のリボンを解き、脇のジッパーを上げる。鳴咽を堪えながら捲くり上げて頭から脱いだ。サラサラの栗色の毛が顔に乱れかかった。
頭を振り髪を振り払うと、スカートのホックを外し、ジッパーを降ろす。バサッという音をたててプリーツスカートが床に落ちる。
スリップを着けていなかったので、良枝の身に着けている物はブラジャーとパンティだけになってしまった。
良枝はためらいがちに後ろに手を回し、ホックを外すとブラジャーのストラップを肩から抜き取った。
ブラジャーがハラリと床に落ちると、良枝は慌てて腕を交差させ、乳房を見られまいと隠した。そのため形の良い丸いへそや、パンティに包まれた下半身が無防備に原田の目に晒されてしまう。
ウェストからヒップにかけての曲線は、まだ丸みが少なく少女の体型そのものだ。下半身を包んでいる白いパンティはビキニタイプのものではなく、サイドの布幅が広いブルマーの様な形をしたタイプで、フリルやリボンもついていないシンプルなものだ。そこから程よく肉のついた太腿が真っ直ぐに伸びている。
良枝は顔を真っ赤に上気させ、立ちすくんでしまった。原田の視線が肌に突き刺さる羞恥に、全身をブルブル震わせている。
「どうした、続けろよ」
原田は苛々して立ち上がった。
「先生、今日の事は誰にも言いません、秘密にします。だから、もう許して..これ以上は恥ずかしくて出来ません.....お願いです」
良枝は目を真っ赤に泣き腫らし、顔を涙でくしゃくしゃにして訴えた。
「そうか、出来ないか.....」
原田は腕組みをして良枝を見つめた。
ひょっとして許してもらえるのでは.....。
原田の態度に良枝は淡い期待を抱いた。しかしそれは錯覚でしかなかった。良枝の処女が目的の原田がここで諦める筈がなかった。
「それなら俺が手伝ってやるよ!」
「あっ!」
原田は良枝を荒々しくベッドに押し倒すと、その上にのしかかった。
原田が夢にまで見た野村良枝の陵辱の儀式が、今始まった。
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