『若草を濡らす少女たち』
第三話 宮本真佐子/小田里美の巻
    第四章 終わりない悦楽の時    

第四章 終わりない悦楽の時

 時計は既に午前一時を回っていたが、里美と真佐子は相変わらず生まれたままの姿で絡み合っていた。男との行為のように射精という区切りがないだけに、何時間でも飽きる事なく抱き合い、キスし合い、互いの性器をを舐めしゃぶり続ける。途中食事のため休息を取ったものの、かれこれ八時間に渡って淫戯を続けている。二人とも何回昇りつめたのか分からないくらいだ。
 様々に体位を変え、シックスナインの形になった。里美が上、真佐子が下だ。二人とも汗と唾液で肌は濡れ光り、花園は愛液でヌルヌルになっている。
 「真佐子、素敵よ...本当に可愛いわ」
 汚れを知らぬピンク色をした美肉へ、里美は飽きる事なく舌を這わせる。どれほど舐めても足りない位、真佐子の秘園が愛おしかった。
 「ああっ...う、嬉しい。里美ちゃん」
仰向けに寝た真佐子は喘ぎながらも、負けじと里美の恥裂に舌を潜り込ませる。
 「ああっ!真佐子。」
 里美は少しも攻撃を休めようとはしない。花裂はもちろん、蟻の戸渡りやその下のアヌスまで舌を這わせていく。
 真佐子も髪を振り乱して、里美の陰部へと食らいつく。
 「ああ、真佐子。欲しい」
 里美は再び体勢を変え、真佐子に覆い被さると、蕩けそうに甘い唇にむしゃぶりつく。真佐子も待ってましたとばかりに吸い付き、積極的に舌を絡め、里美の唾液を味わおうとする。
 「真佐子、脚を開いて」
 「ああ...里美ちゃん。来てェ」
 里美に言われるままに、真佐子は華奢な脚を裂けんばかりに開いた。開かれた中心部では、愛液に濡れたピンクの花びらかテカテカと妖しい光を放っている。
 「一緒にイこう。真佐子」
 里美は真佐子と反対方向に寝そべると、自らも脚を開き、真佐子の恥裂に同じようにぬめっている自分のそれを押しつけると、クネクネと腰を淫らに動かし始めた。
 「ああっ!里美ちゃん」
 真佐子は里美の脚にすがりつき、喜悦の声を上げる。濡れた媚肉同士がくっ付き合い、擦れ合ってクチュクチュと淫媚な音を発している。
 「ああっ!真佐子。気持ちイイッ!」
 「ああっ、さ、里美ちゃんッ!...イイッ!こんなの初めてェッ!」
 真佐子の身体に甘美なさざ波が絶え間なく押し寄せる。肌はジットリと汗ばんでいるのに、全身の毛穴が収縮して鳥肌がたってくる。
 「ああっ...感じちゃうッ」
 真佐子はたまらなくなり、自ら乳房を揉みしだいていた。そして里美に合わせるかのように腰を淫らにくねらせる。
 「うそっ、里美ちゃん!あたしお漏らししそうッ!ダ、ダメェッ!」
 身体がフワッと宙に浮いた後、スーッと落ちていく様な感覚に包まれる。
 「イヤッ、漏れちゃう!」
 真佐子の身体の中で凝縮された快感が、一気に溢れ出していく。キューンという突き上げるような快感の電流が走り抜け、頭の中が空白になる。
 「ああっ...ま、真佐子。イイッ!」
 里美も頂点を間近に迎え、真佐子の脚を抱きしめ、キスの雨を降らせながら激しく腰を使う。瞼の裏で光が明滅し、身体が溶けていくような感覚に襲われる。
 濡れそぼつ秘唇同士が擦れる、クチュクチュという音が一層激しくなっていく。
 「あああ.....!い、イッちゃうッ!」
 めくるめくオーガズムの波に襲われ、里美は喜悦の声を上げた。脚が突っ張り、身体がピクピクと痙攣する。
 「里美ちゃん、あ、あたしも...ダ、ダメェッ!」
 ほぼ同時に真佐子も汗と里美の唾液にまみれた身体をブルブルと震わせ、激しく昇りつめた。
 それまでの痴態が嘘のようにふたりともグッタリとなった。ただオルガスムスの余波のせいか、時々ピクッピクッと身体が震えている。 
 と、シーツにサーッとシミが広がっていく。快感の余り真佐子が失禁したのだ。しかし真佐子も里美も気にする事なく、そのまま動こうとはしなかった。
 荒かった息遣いも次第に静かになり、二人はそのまま深い眠りに落ちていった。

 先に目を覚ましたのは、真佐子の方だった。
 閉じたカーテンの隙間から、朝の光が差し込んでいる。寝ぼけ眼を擦りながら、自分の状態に気がついた時には、さすがにドキリとせずにはいられなかった。里美と股間をくっつけ合った格好のまま、眠ってしまっていたのだから。
 ふと気が付くと、お尻が冷たかった。シーツに触れてみると、広い範囲に渡って濡れていた。最初は何だか分からなかったが、微かに鼻をつくツンとした臭いと、股間が濡れている事で自分がオシッコを漏らしてしまった事を理解すると、恥ずかしさで顔が赤くなった。
 真佐子は起き上がり、里美の横に同じ方向で寝転んだ。
 その気配で里美も目を覚ました。微笑みを浮かべ、ジッと真佐子を見つめる。
 「おはよう、真佐子」
 「おはよう、里美ちゃん」
 二人はどちらからともなく唇を合わせた。舌と舌を絡ませ合い、唾液をまぶし合う。
 やがて名残惜しげに二人は唇を放した。
 「好きよ、里美ちゃん。もう里美ちゃんなしでは生きていけないわ」
 「愛してるわ、真佐子」
 潤んだ目で見つめ合い、またキスを交わす二人。
 「お願い、これからもずっとあたしの事可愛がってね」
 「もちろん、でも真佐子も男の子とCしたりしちゃイヤよ」
 「里美ちゃんがいてくれたら男の子なんていらないもん」
 真佐子は恥じらいながら、里美に抱きついた。里美は、そんな真佐子の髪をいとおしそうに撫でてやる。
 「これ、冷たいわね。どかしちゃお」
 二人は協力して、真佐子の失禁で汚れたシーツを剥した。
 「ごめんね、里美ちゃん。こんなに汚しちゃって」
 「大丈夫。ちゃんと洗っておけば分からないわ」
 里美はシーツを丸めて持つと、部屋を出て洗濯機のある風呂場まで持って行った。
 「ねぇ、里美ちゃんの両親はいつ帰ってくるの」
 「今日の夕方よ」
 「じゃあ、まだ時間はあるね」
 「そうよ、まだ時間はたっぷりあるわ」
 二人は潤んだ目で見つめ合い、どちらからともなく抱き合った。
 「あたし、もっともっと里美ちゃんに愛して貰いたい」
 「あたしも、真佐子ともっといっぱい愛し合いたいわ」
 二人は互いに顔を近づけ、再び濃密なキスを交わし合った。
 「ねぇ、真佐子。今度はお風呂場でしようよ。昨日は汗かいちゃったし、ここなら汚しても平気だから」
 「うん。里美ちゃんがそう言うなら」
 二人は肩を抱き合いながらバスルームへと入っていく。里美と真佐子の甘美な時間はまだ始まったばかりだ。

 


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