『若草を濡らす少女たち』
第十一話 天野桂子の巻
      第五章 微笑みに潜む欲望     

第五章 微笑みに潜む欲望

 「じゃ、留守お願いね」
 月が変わり最初の週末、母親は大阪の父の元へと出かけていった。
 母を玄関で見送った後一人になると、桂子は自分の部屋に戻り早速オナニーに耽り始めた。
 「お願い、それだけはやめてっ。ああっ.....」
 大きく脚を広げると、愛蜜で潤った陰裂にバイブレーターを突き立てていく。
 「ああっ、イヤッ、やめてぇっ!」
 乳房をこね回し、バイブレーターを抜き差ししながら、桂子はほぼ一月前和夫たちに輪姦されてからの事を思い出していた。
 犯されてから数日間は、あれだけ大量に中に出された事で妊娠に対する不安が大きく、淫らな空想はもちろん、毎日のようにしていたオナニーもする気になれなかった。予定日が近づくにつれ桂子の不安は高まっていった。
 しかし幸いな事にに十日程経ったある日、無事に生理が来た。
 ほぼ予定通りだった。トイレに駆け込みナプキンを当てながら、桂子は安堵のため息をついたものだった。
 妊娠の不安から解放されると、それまでなりを潜めていた性欲がムクムクと頭をもたげてくる。さすがに生理中は控えたが、終わった途端再びオナニーに耽り始めたのは言うまでもない。犯されてから日も経っており、お尻の穴はもちろん散々嬲られた膣路もすっかり元の状態を取り戻していた。
 余程慌てていたのか和夫達はテープをデッキに置き去りにしたままだった。今までは男優たちとのレイプ体験のビデオが桂子のオナニーのネタで、和夫たちが忘れていったモザイクのないテープは、よりベターなものになるはずだった。
 しかし桂子にはもはやそんなテープは必要なかった。十人の男たちに犯され続けた体験は、企画されたビデオのレイプ体験より遙かに強烈に身体に残っていたからだ。
 「ああ...、いく!...イっちゃう.....」
 突き上げた腰がブルブルと震え、やがてドサッとベッドに落ちる。桂子は身体中が引きつるような激しいオーガズムに達した。
 甘い痺れの余韻にしばらく浸った後、桂子は濡れた股間をティッシュで拭うと、足首の所まで下ろしていたベージュのビキニパンティを引き上げ、ムチムチした豊麗なヒップを包み込んだ。
 反動を付けベッドから起きあがると、コードレスフォンの受話器を手に取り、親指で番号を押していく。
 「もしもし、山岡ですが」
 電話に出た声を聞いて、桂子はすぐに和夫だと分かった。
 「もしもし桂子です」
 「や、やあ.....何か用かい」
 平静を装っているが、その声には明らかに固さが感じられる。非難されるとでも思っているのか構えている様子すら感じられる。
 「今ね、家に私だけなの。ひまだから良かったら遊びに来て。そうそうこの前のお友達もまた会ってみたいな」
 「えっ.....」
 和夫はそう言ったきり絶句してしまった。無理もない。十人がかりであれだけ陵辱をしたのだ。いくら桂子が早熟でも、まさか相手の方から呼ばれるとは思わないだろう。
 「でも、もうお尻はイヤよ。それと中に出すのもね、フフフ」
 受話器の向こうから和夫が息を飲む様子がはっきりと伝わってきた。
 桂子はそれ以上何も言わずに電話を切ると受話器を充電ホルダーに戻した。そしてゾクッとするような妖艶な笑みを浮かべると、床に脱ぎ捨ててあった洋服を身につけ、階下へ降りていった。

 


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