『若草を濡らす少女たち』
第十一話 天野桂子の巻
     第一章 処女が抱く淫らな願望     

第一章 処女が抱く淫らな願望

 午後三時過ぎ、天野桂子はいつものように自宅に戻った。
 桂子の家は大田区の南雪ヶ谷にある、閑静な住宅街の中のごく普通の一軒家である。同じ区内にある田園調布のように有名人の家や高級な屋敷などはないが、洗練された住宅が並んでいる。すぐ近くには大規模な商店街もあるし、最寄りの石川台駅からは歩いて十分ほどで行ける。生活するには何一つ不自由しない良好な環境だった。
 「ただいま」
 靴を脱ぎながら桂子は言った。しかし誰もいない家の中は水を打ったように静かで、出迎えはもちろん、帰ってくる言葉もなかった。
桂子の家族は両親と桂子の三人だけ。父親は大手電機メーカーの営業部長で、今大阪の方へ単身赴任している。母親もパートに出ていて帰りはいつも日が落ちてから。一人っ子の桂子は典型的な鍵っ子だった。
自宅から程近い区立の小池中学に通う桂子は、この春二年生に進級したばかり。成績は良く一年生の時の通信簿は全て四と五ばかり、定期試験でも全ての科目で五番以内には必ず入っていた。
 しかし、成績ばかりでなくルックスの方でも桂子は校内の注目の的だった。
 二重目蓋で大きく見開いた目、長いまつげ、ポッテリとした唇、肩口まで垂れたセミロングの甘い栗色の髪、肌は日に焼けたような小麦色で、その顔立ちからはエキゾチックな雰囲気さえ漂う。実際ハーフと間違われる事が良くあるが、百パーセント生粋の日本人だ。
 桂子は誕生日が三月三十一日なので、まだ十三歳になったばかりだ。しかしもし桂子が制服姿でなかったら、絶対に誰も十三歳とは信じられないだろう。
 少女っぽさと大人っぽさが絶妙のバランスで入り交じるその風貌も去る事ながら、身長が百六十二センチ、スリーサイズもバストが八七のEカップ、ウェスト五九・ヒップ八八と抜群のプロポーションだ。小学校三年生くらいから急に身長が伸び始め、一年で十センチ以上伸びた年もあった。胸が膨らみ始めたのもその頃で、新しく買ったブラジャーも一年もたず、五年生の頃には既にCカップになっていた。
 そんな桂子と校内ですれ違うと大抵の生徒は振り返り、羨望の眼差しを送る。中には邪な欲望をたたえた視線も少なからずあるが、桂子の発するオーラに対抗するには中学生程度では役不足の感は否めなかった。
 桂子は階段を昇って自分の部屋に入ると鞄を置き、机に向かう。
 部屋は六畳ほどの広さで、勉強部屋としては申し分のないスペースだ。シングルサイズのベッドと机、ドレッサーが置いてあるが、それでもちょっとした運動をするくらいの空間は確保されている。スヌーピーのベッドカバー、机の上のCDラジカセ、壁には花をテーマにしたカレンダーと、ごく普通の女の子の部屋である。
 桂子は引き出しを開けると日記帳を取りだした。他人に中を見られないように、小さな鍵のついたものだ。
 施錠を解除し、ページを開くとサラサラとポールペンを走らせる。
 しかし書き出された文字は、流麗な字体とはおよそ不釣り合いな言葉だった。 

 犯されたい.....
 
 そのまま目を閉じる。やがて頭の隅の方がドロリと溶けて行くような感じになってくる。いつもの自分とは違う、別の自分が頭の中を支配していく。
 五分程して目を開ける。表情全体に霞みがかかったようで、瞳の奥には妖しい光が宿っている。十三歳とは思えぬ色気をその表情から漂わせ、桂子は更にペンを走らせていく。
 レイプされてみたい。誰か乱暴に私の処女を奪って欲しい。
 例えば体育の大島先生。授業の時、時々意味あり気な目で私を見ている。
 あの逞しい身体で強引に組み伏せられてみたい。
 放課後、私は先生に頼まれて体育館の用具室の整理を手伝いに行ったの。でもそこに先生はいない。不思議に思っていると突然後ろから羽交い締めにされ、埃っぽいマットの上に乱暴に押し倒される。見上げると先生がニヤニヤした顔で私を押さえつけている。
 先生の狙いを察した私は懸命に抵抗するけれど、男性の強い力にはかなわない。体育着を乱暴に剥ぎ取られ、ブラジャーを毟り取られて、まだ誰にも触れさせた事のない乳房を揉まれて、乳首を吸われるの。
同時にゴツゴツした手が太腿をサワサワと撫で回してくる。鳥肌が立つほどのおぞましさに震えながら、何故か私は身体の奥が熱くなってくるの。

 そこまで書き終えると桂子はいったんペンを置いた。下腹部のあたりが甘く疼いてたまらなくなってきたのだ。
 セーラー服をたくし上げ、ブラジャーのフロントホックを外す。みずみずしく張り詰めたお椀型の乳房がプルンとこぼれ出た。
 隆起の底から全体を持ち上げるようにユサユサと震わせたり、突起した乳頭を指の腹で転がすように愛撫する。
 「ああっ...い、いやっ...」
 頭がボーッとして、目の前に桃色の霞がかかって来る。
 乳房への愛撫を続けながら、桂子は再びペンを取り、続きを書き始めた。

 先生はブルマーを引き下ろし、パンティもはぎ取ると私の脚を裂けそうな程広げ、その間に顔を埋めてくる。 私の乙女の部分に先生の熱い息遣いを感じる。
 誰にも見せた事のない恥ずかしい部分を見られて、私の身体は火のように熱くなってくる。
 お願い、見ないで。そんなところを.....。
 でもそれどころか先生はそこに舌を這わせて来たの。
 そんな、オシッコの出るところを舐めるなんて.....
ヌラヌラした先生の舌は私の花びらはもちろん、奥の方まで舐め回してくる。嫌がる私の心とは裏腹に身体に熱い波が広がってくる。そしてあそこからは恥ずかしい蜜が溢れてくるのが感じられる。
 いけない、こんな.....。レイプされて感じてしまうなんて。
 いくらそう思っても、押し寄せる快感に逆らう事が出来ない。私は思わず腰を震わせて反応してしまう。
 そしてついに先生は、あのグロテスクなものをまだ何も知らない私の乙女の部分へ突き立てて来たの。

 そこでたまらなくなって、また中断した。
 「ああン.....」
 中腰になってスカートの中でパンティを抜き取りながら、つい吐息がこぼれた。頭の隅でドロリと溶けたものがジワジワと脳を侵食してくるのが分かる。
 左手で太腿をスーッと撫で上げ、細い指を清艶な薄桃色の亀裂に沿って行き交わせる。
 「ああっ、せ、先生ッ...そ、それだけは堪忍して」
 桂子はスカートの中で指を使いながら再びペンを取り、続きを書きだした。

 必死の抵抗も虚しく私は先生に貫かれ、バージンを奪われてしまう。
 大切なバージンをレイプされて奪われるなんて.....。
 処女を破られた激痛と悔しさに泣きじゃくる私を先生は激しく突き上げ、胸の膨らみを荒っぽく揉みしだく。タラコのような唇でキスされて、なめくじのような舌が私の口に入り込んで来て煙草臭い唾液が私の口を汚していく。
 先生は獣のように息を荒げながら、益々激しく私を突き上げる。
 そしてグリグリ腰を押しつけると私の中にあの白い液体を迸らせたの。
 
 そこまで書き終えると桂子は日記帳に鍵をかけ、引き出しにしまうと、ベットに倒れ込んだ。これでオナニーに集中できる。
マットの上に組伏せられ、犯されている自分を想像しながら秘唇に指を行き交わせ、下半身全体を大きくグラインドさせる。
 「い、いやっ...あっ、あっ」
 快感が高まるにつれ、M字型に立てた膝が切なげに左右に揺れる。
 うっとりと閉じた瞼は赤みを帯び、だらしなく開いた唇から淫らに舌先を覗かせている。
 「ああっ...あっ、あっ、い、いくっ」
 花弁を行き交う指の速度を上げながら、桂子は突き上げた腰をくねらせ頂上へ昇りつめていった。

 小学校四年生の終わり頃の事だった。
 桂子は学校の帰りにレンタルビデオで借りてきた大好きなアニメ『セーラームーン』のビデオを一人で見ていた。
 最後のスタッフ、キャストを紹介するテロップが終わり、画面に何も録画されていない事を示すノイズが出る。スイッチを切ろうとリモコンに手を伸ばしたとき、画面がサッと青くなったのだ。
 予告編でも始まるのかしら.....。
 桂子はそのまま画面を見つめていた。
 やがてカラーテストの画面が現れ、続いて広い野原のような所が映し出された。そこを髪を三つ編みにしたのセーラー服姿の少女が一人歩いている。画像がかなり不鮮明で時々白黒になったりする。
 と、歩いていく少女の背後から二人の男が忍び寄って言ったかと思うと、程なく少女に襲いかかった。
 『キャーッ!』
 悲鳴を上げる少女を男たちは草むらの中へ引きずり込んでいく。
 な、何なの、これ.....
 何故セーラームーンのビデオにこんな物が入っているのだろう。桂子は困惑しながらもそのまま画面を見続けていた。
 「アッ.....」
 続いて写った光景に桂子は思わず声を上げていた。
 少女はセーラー服を胸の上までまくり上げられ、後ろから羽交い締めにしている男に胸の膨らみをこね回されて泣きじゃくっていた。下半身は剥き出しにされ、股間の所には黒い陰りが見える。そしてもう一人の男がその部分を手でいじり回していた。やがてその男が広げられた脚の間に腰を割り込ませる。
 『イヤァーッ!』
 鳴き叫ぶ少女の顔に続いて映し出されたのは今まで見た事の無いものだった。縮れた毛に縁どられたピンク色の亀裂。そこに赤黒い棒が突き刺さり出たり入ったりしている。濡れているように妖しい光を放つそれは、先端が蛇の頭のようにぷっくりと膨らんでいる。 『あっ...あっ...』
 棒の出入りに合わせて少女のものらしい鼻にかかった呻き声が断続的に聞こえてくる。 こ、これって.....
 そこで画面は終わり再び画面にノイズが現れた。わずか三分程度の事だった。
 元々入っていた画像とは思えない。前に借りた誰かがいたずらでダビングしたもののようだった。
 桂子は翌日までの料金で借りたにも関わらず、何故か後ろめたい気持ちに襲われ、すぐにそのテープを返しに行った。無論、店員にもテープの内容の事は黙っていたし、夕方帰ってきた母親にも話さなかった。誰かに話すような事ではないと直感したからだ。
 しかしやがて夜になってベッドに入る頃になっても、その画面が脳裏から離れる事はなかった。まだ幼かった桂子にもその行為の意味は何となく分かった。しかし少女が強姦される、しかも無修正の裏画像は多感な小学生の少女には余りにもショッキングだった。
 考えないようにしようと思えば思うほど、それは鮮明に蘇ってきた。すると下腹部の奥に今まで経験した事のない疼きと火照るような感覚を覚えた。桂子は無意識のうちにパンティの中へ手を差し入れて、秘裂をまさぐっていた。それが初めての自慰行為だった。
 次の日桂子は再び同じビデオを借りた。そして最後のその映像を繰り返し見ながら、まだ毛も生えていない幼い秘裂を指で弄んでは愉悦に浸った。
 その後も毎回のように同じビデオを借りていく桂子に、店員も気付き怪訝な顔をするようになった。そうして二週間程過ぎたある日、桂子がいつものようにビデオ屋に行くと、あのテープがなくなっていた。ふと見ると店員が桂子をじっと見つめていた。その表情から桂子は全てを察した。
 五年生に進級すると間もなく性器に発毛が始まり、初潮も迎えた。その頃から身体が著しい発育を見せ始めた。身体付きは女性らしい丸みを帯びて行き。乳房も急速に膨らんでいった。そして中学校に進学する頃になると身体は益々成熟味を増していった。
 この年頃になると友達の間でも性に関する事が話題に上るようになる。いくら最近の中学生はススんでいるといっても、さすがに一年生になったばかりでは経験のある女の子はいない。それでもおマセな彼女達は知識だけは豊富で、かなり際どい話になったりする事もある。桂子も無論昔見たあの映像の意味をはっきりと理解していた。
 しかし普段の桂子はそんな事をおくびにも出さず、優等生として通っていた。友達の間で性に関する話題になっても積極的に参加する事はなく、黙って聞いているのがせいぜいだった。しかし心の内に秘められた歪んだ性への欲望は段々とエスカレートして行った。

 


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