『遠隔催眠調教』
      第2章 松島菜々子      

 

第2章 松島菜々子

1. 調教開始

ビデオをポストに投げ込んでから、2週間が過ぎた。菜々子からは、何の連絡も
ない。ビデオを見ていないようだ。ダイエットに興味はなかったか。事前調査で
は、体重コントロールに苦慮しているようだったが。

(別の内容を用意する必要があるか。今回のビデオは別の女にも使えるが、女性
に興味を持たせて、のめり込ませる内容はなかなか。)

と考え始めた矢先、ついに菜々子から電話があった。

「あの、ポストに入っていたサンプルビデオを見た者ですが、特別サンプルが当
たったとあるのですが、まだ大丈夫ですか?」

電話の主は、名も名乗らず、自分の要件を告げる。

「えっ。一応キャンペーン期間は終わったのですが。」

と勿体ぶるように、俺は回答する。

「そ、そうですか。」

と菜々子は、残念そうに声を出す。

「少し待って下さい。若い女性の声で、そんな残念そうな声を出されると、男と
しては何とかしたくなります。」
「はっ、はい。」

俺はおどけて話すが、菜々子は嬉しそうな声だ。

(う〜ん。メッセージが効きすぎたか。それとも感受性が強すぎるのか。)
俺は、電話の保留ボタンを押して、何か対応しているような待ち時間を作る。実
際は、椅子に座ったまま、菜々子の調教シーンを妄想しているだけだった。2分
位して、保留ボタンを解除する。

「お待たせして、申し訳有りません。マスターテープが残っていましたので、ダ
ビング版でも良ければ、お送りします。パッケージとかありませんけど。」
「それで、結構です。宜しくお願いします。」
「それでは、住所と氏名をお願いできますか。」
「えっ。」
「私共でも、100本に1本位の割合で、特別サンプルは作ったのですが、当然
無作為に配布しましたので、どこのご家庭に当たりビデオをお配りしたのか、判
りませんので。」
「そ、そうですわね。」

菜々子は住所と名前を告げた。俺は、書き控える振りををしながら、

(自分の人生が、これで変わる事になるとはつゆとも知らず。)

と、内心ほくそ笑んだ。そして、サブミリナルメッセージをたっぷりと仕込んだ
サンプルビデオを、菜々子に送った。これを見たら、もう俺からは逃れられない

2週間後、菜々子から再び電話が架かって来た。

「先日、特別サンプルを送って頂いた松島ですが、ダイエットビデオを正式に契
約したいのですが。」
「はい、松島様ですね。覚えて下ります。我が社の販売システムは、クレジット
はありません。途中解約をし易くするため、1本1本を現金で販売しておるので
すが、よろしいでしょうか。1本8千円、税込みです。」
「8千円ですか。」
「そうです。主婦の皆様のお小遣いで、お手頃にお買いあげ頂ける価格を設定し
ております。」
「私は、主婦ではありません。」

ムキになって答える菜々子である。

「それは、大変失礼致しました。落ち着いたお声で、いらっしゃいましたので。
また、2本目まではご解約出来ません。3本目のご発注は、2本目のお届け時に
頂きますので、その後は、毎回お届け時に次回分を継続されるかどうか、お伺い
致します。」

俺は、あくまでも営業マンに徹した言動をする。また、これで必ず2回は接触で
きる事になる。

「合理的ですのね。」
「そう、おっしゃって頂けると、助かります。1本8千円と言っておきながら、
16千円はご負担頂きますので。ところで、お持ちする住所は、先日お伺いして
おる処で変更ございませんですか。」
「はい。変更ありません。」
「それでは、初回分を2,3日中にお届け致します。2回目以降のご配達は、お
客様のご指定日に致しますので、お届け時にお持ちした人間にお伝え下さい。お
昼間は、ご在宅でいらっしゃいますでしょうか?」
「在宅でないといけませんか?」
「はい、申し訳ありませんが、現金引き換えになっておりますので。」
「そうですか。」

家に菜々子が居る時に行かなければ調教出来ない、当たり前だ。その為に、現金
引き換えシステムにしてあるのだから。俺は、内心笑いがこみ上げるのを押さえ
きれない。俺は、助け船を出す。

「夜9時ぐらいまででしたら、ご配達致します。ご都合の良い日を、ご指定頂い
ても結構ですが。」

菜々子が、部屋にいる日を聞き出す為である。

「明後日の夜8時過ぎでしたら家にいますが、それでも良いですか。」
「もちろん大丈夫です。」

菜々子の運命の日は決定した。

「では、それでお願いします。」
「判りました。明後日の20時過ぎにお伺いいたします。」

明後日の対面が、楽しみである。特別サンプルには、俺の顔を見ると発情するよ
うに、メッセージを埋め込んである。その時の反応で、菜々子の感受性が判断出
来る。これから持っていくビデオには、俺好みに性格や性癖を変えていくメッセ
ージを埋め込んである。

2日後20時半、俺は菜々子のマンションのエントランスにいた。菜々子の部屋
の訪問ベルを鳴らす。菜々子のマンションは、セキュリティが厳しい。訪問者は
、1階のエントランスでベルを鳴らし、ドアロックを住人に開けてもらわないと
、中に入れない仕組みだ。直ぐに、菜々子の声がベルの上のスピーカーから聞こ
える。

「××社です。ご注文の品をお届けに上がりました。」
「はい。直ぐに、ロックを開けます。」

菜々子に、警戒心は無い。当たり前だ。自分が他人に、コントロールされている
自覚はないのだから。俺は、真っ直ぐに菜々子の部屋に向かう。菜々子の部屋の
ドアチャイムを鳴らすと、菜々子は玄関で待っていたらしく、直ぐにドアが開い
た。俺は、下げていた頭をゆっくりと上げる。

「今回は、ありがとうございます。××社の神宮寺でございます。今後、担当さ
せて頂きます。」
「はい。あっ!」

俺の顔を見て、直ぐに顔をぽおっと赤くする菜々子。なかなかの反応だ。これだ
と、調教は意外と楽な感じである。名前は、本名だ、菜々子を一生手放すつもり
はない。ここで、偽名を使う必要はない。

「何か失礼な事でも?」

俺は、今は紳士に徹する。

「いいえ、なんでも無いです。」

菜々子は、冷静を装い対応する。しかし、腰を軽く左右に動かしたのを、俺は見
逃さなかった。両腕で、乳房を抱き込むような仕草もしている。俺は、何も気付
かない振りをして、

「これが、初回の品です。」

と、ビデオの入った箱を差し出す。菜々子はそれを受け取るために、手を伸ばす
。そこには、1万円札が握られている。俺は、ビデオを渡し、お金を受け取る。
その時、そっと菜々子の手の甲に、わざと触れる。菜々子の体に、ぴくっと震え
が走る。

「1万円ですね。おつり、2千円です。」

俺は、お金を渡し振りをして、今度は菜々子の手を握った。菜々子の方は、今度
ははっきりと判るように、両肩を震わす。菜々子は、無言である。

「2回目は、いつお持ち致しましょうか?」

俺は菜々子に話しかけるが、菜々子は俺の顔を見つめたままである。

(これは、ちょっと薬が効きすぎたかな。)

俺は思いながら、再び菜々子に声を掛ける。

「松島様、次回はいつ?」
「えっ、はい。」

菜々子は、我に返ったようである。

「2回目の納品は?」
「はい。2週間後の同じ時間に。」
「判りました。2週間後のこの時間に、お届けに上がります。それでは、失礼致
します。」

俺は、ドアを閉め始める。

「えっ、あ、あの〜。」
「何か?」

菜々子は物足りなさそうに、俺に声を掛ける。俺は、今日は何もするつもりもな
い。菜々子を焦らす計画だ。その方が、後の調教が楽な事は、これまでの経験で
判っている。菜々子は、顔を赤くしたまま、無言である。

「それでは、失礼致します。」

俺は、菜々子の欲情を知りながら、ドアを閉めた。

(俺の事を思いながら、オナニーに励む事だ。)

俺は、マンションの廊下を歩きながら、菜々子のオナニーシーンを想像した。股
間が、熱くなる。今日渡したビデオを見れば、まずはオナニー好きになる様に、
誘導してある。但し、道具は無しだ。道具を使うのは、あくまで俺だから。菜々
子は、俺に一目惚れしたと思うようにもしてある。菜々子程の女だ、これまでに
つきあっている男がいるとはずである。逆にその男の事が誰であれ、敬遠するよ
うにもしてある。菜々子は、俺だけの女になるのだ。俺以外の男とセックスして
も、快感を得られないようにもしてある。菜々子は、蜘蛛の巣に捕らえられた美
しい蝶と同じである。俺の手の中から、逃れられない様に罠は張られているので
ある。

 


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