『遥・性奴に堕ちたチャイドル』
     エピローグ        
エピローグ

「フフ、随分と頑張ってくれたな。お陰で賠償金分を儲けさせて貰ったぜ……」
 やっとの事で、屈辱のアルバイトが終わったのだ。
『ああ、これで帰れる……』
 たった一日の間に、いったい何人の男に嬲り抜かれ、そして犯されたのだろう。しかし、プライドの高かった遙をうちのめしたものは、そんな陵辱の数々よりも、そんな究極の羞恥の中でも感じてしまったことだった。それが媚薬を用いた強制されたものとは知らない遙にとって、絶望的な事実であった。
 あの処女を奪った暴漢達に弱みを握られている以上、これからも辱められることに変わりはなかったが、今日の地獄はこれで終わったのだ。
「フフフ、さすがに淫乱で変態のマゾだと自負する遙ちゃんだ……ここまで見せてくれるとは思いませんでしたよ……」
 度重なる絶頂による疲労感と絶望感に、やっとの思いで立ち上がった遙の前に、町田が立ちふさがった。
『ああ、この人……まだ、この人が羞恥の全てを握っているんだわ……この人さえ何とかすれば、後九人の男の相手をするだけで全てが終わる……』
 また絶望の淵に突き落とされる遙の前に、一枚のポラロイド写真がヒラヒラと落ちてきた。
「これは、約束の写真だ」
 町田が言うと、店長の藤井や柴田、それに富田までがポラ写真を取りだし、遥の前に投げ捨てた。
「あ、貴方達は……」
 驚愕する遥が悟ったのは、彼等が皆、あの覆面の暴漢達の仲間であったという事であった。
「へへ、今朝、電車の中で会ったというのに、忘れていたようだな……」
 そう言って、ポラを投げ捨てたのは、かの浣腸バイブを使った二人組、残っている四人の客の二人であった。
「あ……ああ、貴方達は……」
 あまりにも常識を逸した一日に、今朝遭った痴漢達まで、忘れていたのだ。そうすると、残りの客達も・・・。
「フフフ、俺達も、思い出したか?……しかし、こうすると、もっと思い出すんじゃねえのか?」
 最後に遥を蹂躙した客の男達が、ポケットからアイマスクを取りだして被った。
「ヒイイーッ……あ、貴方達は……」
 あの日、処女を犯し、その写真とビデオで脅迫してきた男達、その本人であった。
「遥ちゃんにマゾの素質があるとは知っていたが、ここまで楽しませてもらえるとは思わなかったよ……改めて、自己紹介をさせてもらうと、私は鬼畜連合「末永遥を性的虐待する会」の会長、加藤というものだ……」
 マスクを外した加藤が、不敵に自己紹介すると、藤井達や今朝の痴漢達も、自己紹介をはじめる。そして、最後に、
「フフフ、私は、鬼畜連合名誉顧問の町田だ……これは、公衆便所で遥ちゃんを襲った吉田の分のポラだよ……」
 芸能記者の町田が、もう一枚のボラ写真を取りだして、遥の前に落とした。
「うううッ……み、みんなグルだったのね……」
 全ては、この男達の仕業だったのだ。
 泣き崩れる遥は、今日一日の出来事が、計画されていたことを知って怒りを覚えるとともに、田辺からもらったものを含めて十枚のポラロイド写真が揃ったことに安堵の気持ちを得ていた。
「これで十枚……ああ、これであのことは秘密にしてくれるのね……もう許してくれるのね……」
 遥はかき集めたポラを手に、取り囲む男達を見上げて言った。
「ああ、約束だからな……あの写真やビデオは、世間に公開しないと約束するよ……」
 意外なほど律義に加藤が言うと、
『ああ、これで全て終わったんだわ……』
 と遥は心底安堵した。
 だが、それも束の間……。
「それじゃ、遥ちゃん……今度は、このポラロイド写真にサインしてもらえるかな……」
 今度は町田が、この店の中で撮った写真を十枚差し出した。
「ああ……そ、そんな……」
 見る見る顔を蒼ざめていく遥に対して、
「へへへ、こっちにもサインしてくださいよ、遥ちゃん……」
 と言って富田までが別のポラ写真を差し出した。ホテルの中で田辺に陵辱されている写真だった。
「ほう、今度は二十枚か……一日で二十枚は無理かな……まあ、たっぷりと楽しませてもらおうか……」
 加藤が、手渡された二十枚の写真を手に、大粒の涙を流しながらワナワナと震えている遥を覗き込んで、意地悪く言うと、一同は、ドッと高笑いをはじめた。
 狭いアダルトショップの店内では、何時までも男達の笑い声と、まだ中学生だというのに地獄の連鎖にはまってしまった幼いチャイドルの泣き声が何時までも響いていた。


(完)

 


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